KMバイオ 新型コロナワクチン、実用化目標を22年度に1年前倒し
KMバイオロジクスは9月21日、開発中の新型コロナウイルスワクチン「KD-414」について、実用化の目標時期を2022年度に1年前倒しすると発表した。健康成人210人を対象に行った国内臨床第1/2相(P1/2)試験で良好な結果を得た。生産体制は来年4月に整う見通しで、最終治験に向けた準備を急ぐ。KD-414は不活化ワクチン。同社は、変異株などに対応するため、同ワクチンをプロトタイプワクチンとして申請する可能性も検討している。
久光 九大発の再生医療ベンチャーに2億円出資
久光製薬は9月21日、九州大発の再生医療ベンチャー「ガイアバイオメディシン」に約2億円を出資したと発表した。同社は、同大大学院薬学研究院の米満吉和教授の研究成果を活用し、非小細胞肺がんなどの固形がんに対する他家NK細胞様CD3陰性細胞「GAIA-102」を開発中。久光は新規事業領域への展開につながると期待している。
アステラス、自宅でできる運動支援サービスの試験販売を開始
アステラス製薬は9月21日、科学的根拠のある運動プログラムを自宅で行うことができる運動支援サービス「フィットエンスホーム」の試験販売を開始したと発表した。同社は昨夏、神奈川県内のフィットネスクラブで、患者の体力に合わせた有酸素運動とレジスタンス運動を提供するサービスを開始。フィットエンスホームは、フィットネスクラブで行うのと同等の運動プログラムを患者が自宅で行えるようになっている。サービスでは、医師から紹介を受けた患者が専用のアプリで利用申請を行い、医師の承認後、自宅で運動を開始する。患者は、オンラインでスポーツトレーナーからアドバイスを受けたり、医師と運動記録を共有したりでき、医師はこれらの情報を患者とのコミュニケーションに生かすことができる。
バイエル MR拮抗薬フィネレノン、非糖尿病性CKD対象のP3試験開始
バイエル薬品は9月21日、非ステロイド型ミネラルコルチコイド(MR)拮抗薬のフィネレノン(開発コード・BAY 94-8862)について、非糖尿病性の慢性腎臓病(CKD)患者を対象とするP3試験を開始したと発表した。CKDでは、2型糖尿病を合併する患者を対象に2本のP3試験が実施されていたが、今回の試験で非糖尿病性の患者にも対象を広げる。心不全の適応でもP3試験が進行中。