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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2021年5月11日)

更新日

 

サワイHD、2030年度に売り上げ4000億円…長期ビジョンを発表

サワイグループホールディングス(HD)は5月11日、2030年度までの長期ビジョンと21~23年度の中期経営計画を発表した。長期ビジョンでは、既存の後発医薬品事業を中心に、健康食品やデジタル・医療機器、希少疾患向け新薬に事業領域を拡大していく方針。30年度に売上収益4000億円(20年度実績は1872億円)を目指す。23年度までの中計では、新規事業への投資枠として300億円を確保している。

 

参天 持株会社体制への移行を延期

参天製薬は5月11日、2022年4月をめどとしていた持株会社体制への移行を延期すると発表した。緑内障治療デバイスの米国承認が遅れることに伴って21年3月期に減損損失を計上したことや、経営環境の短期的な変化を総合的に検討した結果、体制を変更せずに足元の業績拡大を目指すことが適切だと判断した。あわせて、同年1月を予定していた12月期決算への変更も先延ばしする。新たな移行時期は今後公表するとしている。

 

中外とSBI「アラグリオ」の提携を終了…6月から日本化薬が販売へ

中外製薬は5月10日、光線力学診断用剤「アラグリオ」について、SBIファーマと2017年に結んだライセンス契約を終了すると発表した。契約に基づいて中外が行っている販売・情報提供活動は今月末で終了し、来月1日以降は、日本化薬が行う。同剤は経尿道的膀胱腫瘍切除術時に筋層非浸潤性膀胱がんを可視化するのに使用される薬剤。17年9月にSBIファーマが承認を取得し、同年12月から中外が販売している。

 

富士薬品 北米・欧州でドチヌラドを米社に導出

富士薬品は5月10日、自社創製の痛風・高尿酸血症治療薬ドチヌラドについて、北米と欧州での開発・販売権を米フォートレス・バイオテックに導出するライセンス契約を結んだと発表した。富士薬品はフォートレスから一時金と開発・販売マイルストン、販売ロイヤリティを受け取る。同薬は1日1回服用の尿酸トランスポーター阻害薬で、腎臓での尿酸の再吸収を阻害する作用を持つ。日本では昨年「ユリス」の製品名で発売した。

 

決算

武田薬品工業(2021年3月期、5月11日発表)

売上収益3兆1978億1200万円(前期比2.8%減)、営業利益5092億6900万円(407.2%増)。潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「エンティビオ」(4293億円、23.6%増)や血漿由来の免疫疾患治療薬(4204億円、6.7%増)などが伸長したものの、後発医薬品の浸透や血友病市場の競争激化が響いた。利益は、OTC子会社やその他のノン・コア資産売却で大幅増。22年3月期は、売上収益3兆3700億円(5.4%増)、営業利益4880億円(4.2%減)を予想する。

 

小野薬品工業(2021年3月期、5月11日発表)

売上収益3092億8400万円(前期比5.8%増)、営業利益983億3000万円(26.9%増)。主力の免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」は、食道がんでの使用が拡大し、前期比13.2%増の988億円。糖尿病治療薬「グラクティブ」(255億円、2.1%増)や同「フォシーガ」(224億円、23.7%増)なども好調で、長期収載品の落ち込みをカバーした。22年3月期は、売上収益3500億円(13.2%増)、営業利益1050億円(6.8%増)と増収増益の見込み。

 

参天製薬(2021年3月期、5月11日発表)

売上収益2496億500万円(前期比3.3%増)、営業利益129億1700万円(61.5%減)。医療用医薬品事業は、米国の拡大で前期比4.5%増の2346億8700万円を売り上げた。一方、インバウンド需要の落ち込みで一般用医薬品は21.8%減の94億円。営業利益は、緑内障治療デバイスの米国承認が遅れる見通しとなったことに伴う405億円の減損損失で大幅減益となった。22年3月期の業績予想は、売上収益2600億円(4.2%増)、営業利益415億円(221.3%増)。

 

沢井製薬(2021年3月期、5月11日発表)

売上収益1872億1900万円(前期比2.6%増)、営業利益188億8800万円(29.5%減)。新製品や主力品の拡大で日本事業は6.6%の増収となったが、米国事業は新型コロナウイルスや競合品の参入で12.4%の減収。米国事業で減損損失を計上した影響で、営業利益は大幅なマイナスとなった。サワイグループホールディングスの21年3月期業績予想は、売上収益1964億円(沢井製薬の前期と比べ4.9%増)、営業利益264億円(39.8%増)。

 

帝人(2021年3月期、5月11日発表)

ヘルスケア事業は売上高1487億円(前期比3.4%減)、営業利益315億円(3.2%減)。高尿酸血症・痛風治療薬「フェブリク」や先端巨大症・下垂体性巨人症/神経内分泌腫瘍治療薬「ソマチュリン」の販売数量は増加したが、薬価改定の影響を受けた。在宅医療分野では、在宅酸素療法に使用する機器のレンタル台数が拡大。全社の売上高は8365億1200万円(2.0%減)、営業利益549億3100万円(2.3%減)だった。22年3月期は、ヘルスケア事業で売上高1800億円、営業利益400億円と増収増益を予想する。

 

ツムラ(2021年3月期、5月11日発表)

売上高1308億8300万円(前期比6.2%増)、営業利益193億8200万円(2.7%増)。新型コロナウイルスによる受診抑制の影響を受けたものの、精神疾患や皮膚疾患を中心に処方が拡大し、医療用漢方の売上高は前期比1.1%増の1186億1200万円となった。22年3月期は、売上高1225億円(5.2%増)、営業利益195億円(0.6%増)を見込む。

 

キョーリン製薬ホールディングス(2021年3月期、5月11日発表)

売上高1029億400万円(前期比6.4%減)、営業利益57億8600万円(22.9%減)。オーソライズド・ジェネリックの伸長で後発医薬品の売り上げが伸びた一方、薬価改定と新型コロナウイルスの影響で新薬の売り上げが軒並み前年を下回った。22年3月期の業績予想は、売上高1026億円(0.8%増)、営業利益33億円(43.0%減)。

 

キッセイ薬品工業(2021年3月期、5月11日発表)

売上高690億4400万円(前期比9.2%増)、営業利益15億500万円(19.0%減)。医療用医薬品の売上高は564億700万円(9.9%増)。主力の過活動膀胱治療薬「ベオーバ」(70億円、120.5%増)や、販売移管を行ったデスモプレシン製剤、糖尿病治療薬「マリゼブ」などが寄与し、増収となった。22年3月期は、売上高635億円(8.0%減)、営業利益は26億円の赤字を見込む。減収に加えて、原価率の上昇と販管費の増加が利益を圧迫する。

 

ゼリア新薬工業(2021年3月期、5月11日発表)

売上高554億4200万円(前期比8.2%減)、営業利益34億4200万円(15.9%減)。主力の潰瘍性大腸炎治療薬「アサコール」は、昨年4月に単独販売となったことで前期比6.2%増の165億4200万円。一方、ほかの医療用医薬品やOTC製品が振るわず、全体としては減収減益となった。22年3月期の業績予想は、売上高600億円、営業利益48億円。

 

あすか製薬(2021年3月期、5月11日発表)

売上高551億8100万円(前期比5.0%増)、営業利益36億900万円(139.5%増)。GnRHアンタゴニスト「レルミナ」や難吸収性リファマイシン系抗菌薬「リフキシマ」などが好調で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う営業費用などの減少が利益を押し上げた。4月に発足した持株会社あすか製薬ホールディングスは、22年3月期に売上高520億円(あすか製薬の前期と比べて5.8%減)、営業利益15億円(58.4%減)を見込む。

 

スズケン(2021年3月期、5月11日発表)

売上高2兆1282億1800万円(前期比3.9%減)、営業利益91億5600万円(71.9%減)。本業の医薬品卸売事業は売上高2兆399億5400万円(4.0%減)、営業利益40億9300万円(85.4%減)。市場の縮小に加え、医療機関・薬局の経営悪化で値下げ要求が厳しくなり、売上総利益率が低下した。22年3月期は、売上高2兆606億円(3.2%減)、営業利益35億円(61.8%減)を予想する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
小野薬品工業
武田薬品工業
参天製薬
中外製薬
キョーリン製薬ホールディングス(杏林製薬/キョーリンリメディオ)

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