アストラゼネカ、新型コロナワクチンを日本で申請
アストラゼネカは2月5日、新型コロナウイルスワクチンを日本で申請したと発表した。特例承認の適用を求めている。申請データは海外で行われた大規模臨床試験の中間解析結果が中心で、日本で行われた臨床第1/2相(P1/2)試験のデータは3月中に提出するという。同社のワクチンはウイルスベクターワクチンで、冷蔵で保存できるのが特徴。日本には1億2000万回分を供給する契約を結んでいる。
日本への供給では、原液製造でJCRファーマと提携しており、製剤化を第一三共とKMバイオロジクスに、保管・配送・安全性情報収集などをMeijiSeikaファルマに委託する契約を結んだ。情報提供や安全性情報の収集はWeb上で行うが、オンラインでアクセスできない場合などは、必要に応じてMeijiSeikaファルマのMRがカバーする。
ノボ、経口GLP-1受容体作動薬「リベルサス」を発売
ノボノルディスクファーマは2月5日、2型糖尿病治療薬の経口GLP-1受容体作動薬「リベルサス」(一般名・セマグルチド)を発売したと発表した。ノボは同薬の販売でMSDと提携しており、両社が共同で情報提供活動を行う。1日1回投与で、薬価は3mg錠143.20円、7mg錠334.20円、14mg錠501.30円。ピーク時に薬価ベースで116億円の販売を見込む。
協和キリンが新中計、年平均10%の売り上げ成長目指す
協和キリンは2月4日、2021~25年の中期経営計画を発表した。「クリースビータ」など主力品の拡大により、年平均10%以上の売上収益の成長を目指す。研究開発費は18~20%を目安に積極的な投資を行い、20年に19%だったコア営業利益率は25年に25%以上に引き上げる。
武田、通期純利益予想を上方修正
武田薬品工業は2月4日、2021年3月期の純利益予想を、従来予想比565億円増の1805億円に上方修正すると発表した。現在進めている組織体制の統合・最適化に関連する税金費用が減少することを反映した。
決算
米メルク(2020年12月期、2月4日発表)
売上高479億9400万ドル(約5兆394億円、前期比2%増)。免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」の世界売上高は、前期比30%増の143億8000万ドル。HPVワクチン「ガーダシル/ガーダシル9」(39億3800万ドル、5%増)や筋弛緩薬に対する拮抗薬「ブリディオン」(11億9800万ドル、6%増)なども堅調だった。21年12月期は、売上高518億~538億ドルを予想している。
【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】
・協和キリン
・武田薬品工業
・第一三共