21年度薬価改定、全品目の7割が対象に…4300億円削減
政府は12月17日、2021年度薬価改定の対象品目について、乖離率が5%超の品目とすることを決めた。全品目の7割が対象となり、約4300億円の医療費削減となる。来年度の薬価改定は、2年に1度の薬価改定の間の年に行われる初の中間年改定。新型コロナウイルス感染症の影響に配慮し、特例として引き下げ幅を0.8%緩和することも決まった。
小林化工、睡眠薬混入で補償…処方の患者に一律30万円など
小林化工が製造販売する抗真菌薬「イトラコナゾール錠50『MEEK』」に睡眠薬が混入していた問題で、同社は12月17日、健康被害にあった患者に対して補償を行うと発表した。服用の有無を問わず、睡眠薬が混入した製剤を処方された患者に一律30万円の見舞金を支払うとともに、健康被害の程度に応じた慰謝料を支払う。服用によって必要となった治療費や治療のためにかかった交通費を支払うほか、交通事故を起こした患者には事故によって生じた損害も補償する。同薬をめぐっては17日0時現在で、服用した患者1人が死亡し、157人に健康被害が出ている。
ペプチドリーム、大鵬薬品に創薬プラットフォームをライセンス
ペプチドリームは12月17日、独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」を自動化プラットフォームに基づいて運用することについて、大鵬薬品工業と非独占的ライセンス契約を結ぶことで合意したと発表した。大鵬薬品は、特殊ペプチドを使った創薬研究開発を行う。契約に伴い、ペプチドリームは技術ライセンス料(契約一時金)を受領。PDPSで創製された候補化合物について、マイルストンや販売ロイヤリティを受け取る可能性がある。
「オプジーボ」韓国で非小細胞肺がんの1次治療に適応拡大
小野薬品工業は12月17日、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)について、韓国で「EGFRまたはALK遺伝子変異陽性の進行・再発の非小細胞肺がんのファーストライン治療」への適応拡大が承認されたと発表した。2つの国際共同臨床第3相(P3)試験に基づき、▽「ヤーボイ」(イピリムマブ)との併用療法(PD-L1発現率が1%以上の患者)▽ヤーボイとプラチナ製剤を含む化学療法との併用療法――のいずれかで使用される。
田辺三菱工場と山口東京理科大、研究開発・人材育成で連携
田辺三菱製薬は12月16日、子会社・田辺三菱製薬工場と山口東京理科大(山陽小野田市)が包括連携協定を結んだと発表した。研究開発の推進と地域医療を支える人材の育成を目指し、▽共同研究、受託研究の推進▽研究者や技術者の人的交流▽学生向けインターンシップなどによる現地学習――などで連携する。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
・田辺三菱製薬
・小野薬品工業
・大塚ホールディングス(大塚製薬/大鵬薬品工業)