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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年10月8日)

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大日本住友、住友化学と再生・細胞医療CDMO合弁会社を設立

大日本住友製薬は10月8日、住友化学と、再生・細胞医療分野のCDMO事業を行う合弁会社「S-RACMO」を9月1日付で設立し、事業を開始したと発表した。出資比率は大日本住友51%、住友化学49%。合弁会社の社長には、大日本住友の前リサーチディビジョン研究企画推進部長の土田敦之氏が就いた。合弁会社では、大日本住友の製造施設「SMaRT」の一部と、同社総合研究所(大阪府吹田市)に来年新設する製造施設を使って事業を展開。大日本住友は合弁会社での製造を視野に、米CorneaGenからの角膜内皮細胞製品の製造・製法開発の受託に向けて同社と交渉を進めている。

 

マルホとMeiji「アメナリーフ」でコ・プロ

マルホは10月8日、同社が製造・販売する抗ヘルペスウイルス薬「アメナリーフ」(一般名・アメナメビル)について、Meiji Seikaファルマと国内でのコ・プロモーション契約を結んだと発表した。Meijiは今年11月から、両社で合意した対象施設への情報提供を始める。流通・販売は従来通りマルホが行う。同薬は水疱・帯状疱疹ウイルスの増殖を抑制する薬剤で、日本では2017年に帯状疱疹の適応で発売した。

 

エーザイ、東京大と標的タンパク質分解技術で共同研究を開始

エーザイは10月8日、標的タンパク質分解技術の開発と創薬に向け、東京大と共同研究契約を結び、同大大学院薬学系研究科に社会連携講座を設置したと発表した。研究期間は今年10月1日から25年9月30日までの5年間。特任教授として、前国立医薬品食品衛生研究所遺伝子医薬部長の内藤幹彦氏が着任した。同氏らが考案した「SNIPER」などのタンパク質分解技術の開発と創薬応用研究を行うほか、人材の育成を目指す。

 

アンジェス「コラテジェン」トルコ企業に導出

アンジェスは10月8日、慢性動脈閉塞症向けHGF遺伝子治療薬「コラテジェン」(ベペルミノゲンペルプラスミド)について、トルコのEr-Kim社に独占的販売権を許諾することで合意したと発表した。トルコでの薬事承認取得後、Er-Kimがコラテジェンの販売・情報提供活動を行う。また、両社は承認取得に先立ち、医師からの要求に応じて未承認薬の例外使用を認めるプログラムに基づき、トルコでの同薬の提供を始める。

 

参天 オービスと10年間のパートナーシップ契約を締結

参天製薬は10月8日、国際非政府組織のオービス・インターナショナル(米)と、アジアを中心とする低・中所得国での眼疾患に関わる負担の軽減に向け、10年間の長期パートナーシップ契約を結んだと発表した。両者は今年6月、中国でオービスの遠隔医療プラットフォームを使った眼科医のスキル・知識向上に取り組むと明らかにしており、これをベトナムやインドでも展開。緑内障に関するデジタルトレーニングプログラムを開発するほか、眼の健康の重要性を定量化するための研究開発に投資する。

 

久光、原発性手掌多汗症治療薬のP3開始

久光製薬は10月7日、原発性手掌多汗症治療薬「HP-5070」(オキシブチニン塩酸塩)の国内臨床第3相(P3)試験を開始したと発表した。同薬は久光のTDDS技術を使って開発した塗布剤。2022年2月期中の承認申請を目指す。

 

決算

久光製薬(2020年3~8月期、10月8日発表)

売上高529億2600万円(前年同期比16.5%減)、営業利益55億1600万円(45.9%減)。後発医薬品の浸透や新型コロナウイルス感染拡大による受診抑制が響き、医療用医薬品の売上高は321億1800万円(14.9%減)となった。一般用医薬品も20.0%減の194億7900万円。21年2月期の通期業績予想(売上高1270億円、営業利益129億円)は据え置いた。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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