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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年6月10日)

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製薬協 骨太方針へ提案、新型コロナ治療薬・ワクチン開発支援など

日本製薬工業協会は6月10日、政府が7月にまとめる「骨太の方針」への提案を公表した。新型コロナウイルス感染症に対する治療薬・ワクチンの研究開発では、海外との連携や国内での取り組みを一元管理する司令塔機能の確立を求めたほか、薬価の加算などの支援を要望。2021年度に予定されている中間年の薬価改定については、23年度以降に延期すべきとしている。

 

オンコリス「テロメライシン」米国でも食道がん対象の治験開始へ

オンコリスバイオファーマは6月10日、腫瘍溶解性ウイルス「テロメライシン」について、米国のがん研究グループ「NRGオンコロジー」と食道がん・胃食道接合部がんを対象とした医師主導臨床第1相(P1)試験を米国で行う契約を結んだと発表した。試験は、メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターなどで実施。米国ではすでに、肝臓がんや胃がんを対象に臨床試験が行われている。

 

湘南アイパーク、VC・CVCのコンソーシアムを設立

湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)は6月10日、ベンチャーキャピタル(VC)やコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)の連携の場として「日本VCコンソーシアム」を設立すると発表した。国内のライフサイエンス業界で投資を活性化させるのが狙い。第1期の会員として最大20社を募集している。募集期間は6月10日~7月10日。年会費は100万円で、1年ごとに更新する。

 

ヘリオス、国立がん研究センターとがん免疫療法の共同研究

ヘリオスは6月10日、国立がん研究センターと他家iPS細胞由来遺伝子改変NK細胞(HLCN061)を使ったがん免疫療法の共同研究を行うと発表した。HLCN061が抗腫瘍効果を発揮する固形がんの特徴を明確にするのが目的。国立がん研究センターが保有するPDXを用いて、HLCN061が認識する分子の発現状況を検討する。

 

富士フイルム バイオ薬製造設備に1000億円投資

富士フイルムは6月9日、バイオ医薬品CDMOの中核会社であるFUJIFILM Diosynth Biotechnologiesのデンマーク拠点に約1000億円の設備投資を行うと発表した。今回の設備投資では、原薬製造設備を増設してバイオ医薬品の原薬生産能力を倍増するとともに、製剤製造ラインを新設して1拠点で原薬から製剤・包装までワンストップで受託できるようにする。増設・新設する設備は2022年から23年かけて順次、稼働を開始する。

 

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