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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年5月25日)

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第一三共 大型化期待のADC「エンハーツ」発売

第一三共は5月25日、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」(一般名・トラスツズマブ デルクステカン)を発売したと発表した。適応は「化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能または再発乳がん(標準的な治療が困難な場合に限る)」。薬価は100mg1瓶16万5074円で、ピーク時に129億円の売り上げを見込む。今月7日には、先駆け審査指定制度の対象に指定されているHER2陽性胃がんへの適応拡大を申請している。

 

ノバルティス 加齢黄斑変性治療薬「ベオビュ」発売

ノバルティスファーマは5月25日、眼科用VEGF阻害薬「ベオビュ」(ブロルシズマブ)を「中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性」の適応で発売したと発表した。薬価は6mg0.05mL1筒14万2784円で、ピーク時の売上高予測は294億円。維持期の投与は12週間ごとと、8週1回投与の抗VEGF薬「アイリーア」(アフリベルセプト)より長く、患者負担を軽減すると期待されている。

 

武田の肺がん治療薬「Alunbrig」米国で1次治療に適応拡大

武田薬品工業は5月25日、ALK阻害薬「Alunbrig」(brigatinib)が、米国でALK融合遺伝子陽性転移性非小細胞肺がんの1次治療への適応拡大が承認されたと発表した。米国では2017年、クリゾチニブ抵抗性のALK融合遺伝子陽性転移性非小細胞肺がんに対する治療薬として承認を取得。日本でも今年2月にALK阻害薬既治療の患者を対象に申請している。

 

日本調剤、日本初の医薬品情報ウェブプラットフォームを6月にリリース

日本調剤は5月25日、医療機関での医薬品情報の収集・評価を一元管理するDIウェブプラットフォーム「FINDAT」(ファインダット)を開発し、6月1日にサービスを開始すると発表した。国内外のガイドラインや有料の二次情報データベースから収集した医薬品情報を中立的に評価し、ウェブ上で配信。「標準フォーミュラリー」「薬効群比較レビュー」「新薬評価」などの情報を提供することで、医薬品情報の標準化と業務の効率化を支援する。

 

大塚創製の多剤耐性肺結核治療薬「デルティバ」がロシアで承認

大塚製薬は5月25日、自社創製の多剤耐性肺結核治療薬「デルティバ」(デラマニド)について、導出先のロシア・アールファームがロシア連邦保健省から承認を取得したと発表した。ロシアは結核蔓延国の1つで、日露首脳は8項目の「協力プラン」の中で結核を含む医療分野で協力することで合意。早期承認に向けた動きが進められてきた。

 

田辺三菱のDPP-4阻害薬テネリグリプチン、タイでも承認取得

田辺三菱製薬は5月25日、2型糖尿病薬「Tenelia」(テネリグリプチン、日本製品名・テネリア)がタイで4月7日に承認を取得したと発表した。同薬は田辺三菱が創製したDPP-4阻害薬。日本では2012年に承認されており、14年の韓国に続いて3カ国目の承認となった。中国を含むアジア諸国でも申請中。

 

ジーンテクノ、科研との抗α9インテグリン抗体のライセンス契約解消

ジーンテクノサイエンスは5月25日、実用化に向けて研究を進めてきた抗ヒトα9インテグリン抗体について、科研製薬とのライセンス契約を解消することで合意したと発表した。同薬はジーンテクノと北海道大が創出。2007年から科研と共同研究を行っていたが、事業性を再評価して協議した結果、実用化にはさらなる研究開発が必要と判断し、解消で合意した。

 

【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】

武田薬品工業
第一三共
大塚ホールディングス(大塚製薬/大鵬薬品工業)
田辺三菱製薬

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