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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年3月26日)

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JCRファーマ、BBB通過技術の米ArmaGenを買収

JCRファーマは3月26日、血液脳関門(BBB)通過技術を使って新薬開発を行う米ArmaGenを買収し、子会社化すると発表した。JCRは独自のBBB通過技術「J-Brain Cargo」を使ったライソゾーム病治療薬を開発。米国などで独自のBBB技術の特許を持つArmaGenを買収することによって、グローバルに技術的優位性を確保する。買収は4月下旬に完了する予定。

 

大塚 血液がんのパネル検査を開発、臨床での検証開始

大塚製薬は3月26日、国立がん研究センターと開発した血液がん対象のがん遺伝子パネル検査について、実臨床での有用性の検証を始めると発表した。あわせて、国がんと九州大、京都大、名古屋医療センターが蓄積する既存試料での検証も行う。同パネル検査は、急性骨髄性白血病などの骨髄性腫瘍やリンパ系腫瘍など、ほぼすべての造血器腫瘍(関連疾患を含む)で診断、治療法選択、予後予測ができると期待される。実用化されれば、血液がん対象のパネル検査としては国内初となる。

 

エーザイ 抗がん剤デニロイキン ジフチトクスを申請

エーザイは3月26日、抗がん剤デニロイキン ジフチトクス(開発コード・E7777)を皮膚T細胞性リンパ腫と末梢性T細胞リンパ腫の適応で申請したと発表した。同薬はIL-2受容体結合部分とジフテリア毒素の融合タンパク製剤。がん細胞表面のIL-2受容体と結合し、細胞内に移行したジフテリア毒素によって細胞死を誘導する。厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」での評価を踏まえて開発された。

 

「オプジーボ」「ヤーボイ」、肺がんに対する化学療法との併用療法を申請

小野薬品工業とブリストル・マイヤーズスクイブは3月26日、免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)と抗CTLA-4抗体「ヤーボイ」(イピリムマブ)の併用療法について、プラチナ製剤を含む2剤化学療法との併用を非小細胞肺がんの適応で申請したと発表した。非小細胞肺がんでは、昨年12月にオプジーボとヤーボイの2剤併用療法も申請している。

 

アストラゼネカ 高カリウム血症改善薬「ロケルマ」承認

アストラゼネカは3月26日、高カリウム血症改善薬「ロケルマ」(ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物)が同25日付で承認されたと発表した。同薬は非ポリマー無機陽イオン交換化合物。投与1時間で血清カリウム値を低下させ、持続的なコントロールを可能にするという。米国や欧州、中国などでも承認されている。

 

日本セルヴィエ 抗がん剤「オニバイド」が承認、ヤクルトが販促

日本セルヴィエは3月25日、抗がん剤「オニバイド」(一般名・イリノテカン塩酸塩水和物)が「がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な膵がん」の適応で承認されたと発表した。同薬はイリノテカンをポリエチレングリコールで修飾したリポソームに封入した製剤。昨年10月にヤクルト本社と結んだ契約に基づき、セルヴィエが製造、販売、流通を行い、ヤクルトがプロモーション活動を行う。

 

ノーベルファーマ、入眠改善薬「メラトベル」の承認取得

ノーベルファーマは3月25日、メラトニン受容体作動性入眠改善薬「メラトベル」(メラトニン)の承認を取得したと発表した。適応は「小児期の神経発達障に伴う入眠困難の改善」。昨年1月に日本小児神経学会から厚生労働省に早期承認を求める要望書が出されていた。

 

シャイアー・ジャパン「ボンベンディ」の承認取得

武田薬品工業は3月25日、グループ会社のシャイアー・ジャパンがフォン・ヴィレブランド病治療薬「ボンベンディ」(ボニコグ アルファ)の承認を取得したと発表した。同疾患は、止血に重要な役割を果たすフォン・ヴィレブランド因子の異常や欠損によって起こる遺伝性の出血性疾患。ボンベンディは世界初の遺伝子組み換えフォン・ヴィレブランド因子製剤。

 

FRONTEO、武田に創薬支援AIシステムを提供

FRONTEOは3月25日、自社開発の創薬支援AIシステムを武田薬品工業に提供するライセンス契約を結んだと発表した。提供するのは、自然言語解析AIを使って新規医薬品のターゲット候補を探索するシステム。研究者が仮説や知りたい情報を入力すると、参照すべき論文や医薬研究データを表示する。創薬の効率化や、ドラッグ・リポジショニングの提案支援などが期待される。

 

サンド日本法人、社長にアスペンジャパンの岩本社長が就任

独サンドの日本法人は3月25日、アスペンジャパンの岩本紳吾社長が4月1日付で代表取締役社長に就任すると発表した。サンドは今年2月1日に南アフリカ・アスペンの日本事業を買収。現在、統合を進めている。岩本氏はアステラス製薬やテバ製薬(現・武田テバファーマ)を経て、2016年からアスペンジャパンを統括。4月以降はアスペンジャパンの代表を兼務する。

 

「デュピクセント」慢性副鼻腔炎への適応拡大が承認

サノフィは3月25日、抗IL-4/13抗体「デュピクセント」(デュピルマブ)について、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎への適応拡大が承認されたと発表した。ステロイド薬や手術といった既存治療で効果が不十分の患者が対象。アトピー性皮膚炎と気管支喘息に続く3つ目の適応となる。

 

「アイリーア」血管新生緑内障への適応拡大が承認

バイエル薬品は3月25日、眼科用VEGF阻害薬「アイリーア」(アフリベルセプト)について、血管新生緑内障への適応拡大の承認を取得したと発表した。血管新生緑内障は、増殖糖尿病網膜症などの網膜虚血をきたす疾患で、新生血管が虹彩や前房隅角に形成され、房水の流出が阻害されることで眼圧が上昇する持続性の糖尿病。アイリーアとしては5つ目の適応となる。

 

「ステラーラ」潰瘍性大腸炎への適応拡大が承認

ヤンセンファーマは3月25日、抗IL-12/23抗体「ステラーラ」(ウステキヌマブ)の潰瘍性大腸炎への適応拡大が承認されたと発表した。点滴静注製剤は寛解導入療法、皮下注製剤は維持療法が対象で、いずれも既存治療で効果不十分な場合に使用する。

 

「ブスルフェクス」にリンパ腫の移植前治療の適応追加

大塚製薬は3月25日、造血幹細胞移植前治療薬「ブスルフェクス」(ブスルファン)について、「悪性リンパ腫における自家造血幹細胞移植の前治療」の適応追加の承認を取得したと発表した。昨年10月の厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会で公知申請を行って差し支えないと評価され、同11月に新生を行っていた。

 

「リサイオ」リンパ腫の移植前治療への適応拡大が承認

大日本住友製薬は3月25日、造血幹細胞移植前治療薬「リサイオ」(チオテパ)が「悪性リンパ腫における自家造血幹細胞移植の前治療」への適応拡大の承認を取得したと発表した。同薬は昨年5月、小児悪性固形腫瘍における造血幹細胞移植の前治療の適応で発売された。

 

「ニンラーロ」移植後の維持療法の適応を追加

武田薬品工業は3月25日、多発性骨髄腫治療薬「ニンラーロ」(イキサゾミブクエン酸エステル)について、自家造血幹細胞移植後の維持療法の適応追加が承認されたと発表した。同薬は2017年から再発・難治性の多発性骨髄腫の適応で販売されている。

 

「ヌーカラ」に小児適応が追加

グラクソ・スミスクラインは3月25日、重症喘息治療薬の抗IL-5抗体「ヌーカラ」(メポリズマブ)に、6~11歳の用法・用量の追加が承認されたと発表した。従来は12歳以上の小児と成人が対象だった。同薬は同日付で、プレフィルドシリンジ製剤とオートインジェクター製剤の承認も取得している。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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