1. Answers>
  2. AnswersNews>
  3. きょうのニュース>
  4. 第一三共「ダトロウェイ」欧州で承認勧告 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年2月3日)
きょうのニュース

第一三共「ダトロウェイ」欧州で承認勧告 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年2月3日)

更新日

AnswersNews編集部

 

第一三共「ダトロウェイ」、欧州で承認勧告…HR陽性・HER2陰性乳がん

第一三共は2月3日、抗TROP2抗体薬物複合体(ADC)ダトポタマブ デルクステカン(一般名)について、CHMP(欧州医薬品委員会)で販売承認勧告が採択されたと発表した。欧州委員会は、勧告に基づいて今後数カ月以内に最終的な承認の可否を決める。適応は「ホルモン受容体(HR)陽性かつHER2陰性の手術不能または転移性乳がんの2次/3次治療」。同薬は、HR陽性・HER2陰性の手術不能または転移性乳がんの2次/3次治療を対象に、「ダトロウェイ」の製品名で日本と米国で承認されている。

 

あすか、ベトナムHataphar社を連結子会社化…株式を追加取得

あすか製薬ホールディングスは2月3日、子会社のあすか製薬が、ハタイ・ファーマシューティカル(ベトナム、Hataphar)の株式を追加取得し、2月中に連結子会社化すると発表した。あすかは2020年、東南アジア地域での事業確立を目指してHatapharと提携を結び、翌21年に同社株式の24.9%を取得。持分法適用関連会社として、Hatapharの新工場建設を支援してきた。あすかは連結子会社化することで、「これまで培ってきた関係を強化し、製造・販売・開発など全面的な事業活動を次のステップに移行する」としている。

 

エーザイ、食品関連会社向けに認知症の啓発活動のガイダンス作成

エーザイは2月3日、「認知機能低下リスクの低減と栄養に関するガイダンス」と「認知機能低下リスクの低減に寄与する宅配食/ミールキット開発の手引き」を作成し、食品関連企業への提供を開始したと発表した。同社は国立長寿医療研究センターの監修のもと、認知機能低下リスクを低減する栄養素や食事に関する国内外の研究をレビューし、ガイダンスを作成。認知機能低下をもたらす低栄養やフレイルの防止の観点から手引きをまとめた。食品関連企業で認知症の啓発活動に使ってもらうことで公衆栄養の向上、健康寿命の延伸を目指す。

 

マルホとカネカ、白癬菌抗原キットの販売で提携

マルホとカネカは2月3日、マルホが製造・販売する白癬菌抗原キット「デルマクイック爪白癬」について、日本での販売提携契約を締結したと発表した。契約に基づきカネカは、両社で合意した透析施設で同製品の情報提供活動と販売を実施。対象施設以外ではマルホが引き続き対応する。同製品は、イムノクロマト法を用いた国内初の白癬菌抗原キット。特別な機器なしで、爪中の白癬菌抗原の有無を判定する。

 

ベルシステム24とアスパーク、DCT普及へ協業

ベルシステム24とアスパークメディカル(大阪府大阪市)は2月3日、分散型臨床試験(DCT)の普及のために協業し、トータル支援パッケージの提供を開始すると発表した。治験計画の立案から実行完了までを包括するアスパークの治験支援スキームに、ベルシステム24のeConsentやオンライン診療などのDCTサポートサービスを組み合わせる。導入コストを比較的安価に抑えられるほか、管理工数負担の軽減が期待できるという。

 

決算

米アッヴィ(2024年12月期、1月31日発表)

売上高563億3400万ドル(前期比3.7%増、約8兆7500億円)、純利益42億7800万ドル(12.0%減、約6600億円)。抗TNFα抗体「ヒュミラ」の売り上げがバイオシミラーの影響で37.6%減と落ち込んだものの、抗IL-23p19抗体「スキリージ」(117億1800万ドル、50.9%増)やJAK阻害薬「リンヴォック」(59億7100万ドル、50.4%増)などが成長。オンコロジー領域やニューロサイエンス領域も売り上げを伸ばした。買収関連費用などがかさみ純利益は減少。25年12月期は、調整・希薄化後の1株あたり純利益を12.12~12.32ドル(24年12月期は10.12ドル)と予想している。

 

スイス・ノバルティス(2024年12月期、1月31日発表)

売上高503億1700万ドル(前期比11%増、約7兆8200億円)、純利益119億3900万ドル(39%増、約1兆8600億円)。心不全治療薬「エンレスト」(78億2200万ドル、30%増)や乾癬治療薬「コセンティクス」(61億4100万ドル、23%増)、多発性硬化症治療薬「ケシンプタ」(32億2400万ドル、49%増)など主力品が好調。売上高の増加と再編費用などの減少で大幅な増益となった。25年12月期は、1桁台半ばから後半の増収、1桁台後半から2桁台前半のコア営業増益を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

あわせて読みたい

メールでニュースを受け取る

  • 新着記事が届く
  • 業界ニュースがコンパクトにわかる

オススメの記事

人気記事

メールでニュースを受け取る

メールでニュースを受け取る

  • 新着記事が届く
  • 業界ニュースがコンパクトにわかる