三菱ケミ「売却含めあらゆる選択肢」田辺三菱めぐる報道受け/第一三共、米にラボ新設…実験ロボ導入 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年1月21日)
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AnswersNews編集部

三菱ケミG「売却含めあらゆる選択肢」田辺三菱めぐる報道受けコメント
三菱ケミカルグループは1月21日、子会社・田辺三菱製薬の売却に向けて米投資ファンドのベインキャピタルに優先交渉権を与えたとする日本経済新聞の報道について「当社が発表したものではない。売却を含めたあらゆる選択肢を念頭に置いてポートフォリオ改革を推進している」とのコメントを発表した。日経は20日夜、電子版で「三菱ケミカルグループが医薬品子会社の田辺三菱製薬の売却にむけ、米投資ファンドのベインキャピタルに優先交渉権を与えたことがわかった。売却額は5000億円超になるとみられる」と報じた。
第一三共、米サンディエゴに創薬研究ラボ…ロボットで実験自動化
第一三共は1月21日、米サンディエゴに最先端技術を導入したラボを設立したと発表した。ロボット技術を導入して実験を自動化し、自社開発のソフトウェアを使ってデータを利活用しやすい形で創出・集約。生産性を向上させて新薬候補を短期間で創出することを目指すとともに、膨大なデータを収集してAI創薬につなげる。
ダイト、中国で自社初の後発品承認
ダイトは1月21日、中国子会社が現地で疼痛治療薬プレガバリンの後発医薬品の承認を取得したと発表した。ダイトが中国で製剤の承認を取得するのは初めて。ダイトは中国の大桐製薬を2012年に連結子会社化し、日本向け製剤の製造を委託してきた。24年7月に策定した中期経営計画では中国事業の強化を柱の1つに掲げており、今後、プレガバリンの発売準備を進めるとともに、さらなる承認取得に向けた取り組みを進める。
GEヘルスケアファーマ、超音波造影剤の情報提供体制強化
GEヘルスケアファーマは1月21日、超音波造影剤の情報提供体制を強化すると発表した。医療施設や医療従事者との直接的なコミュニケーションを担当する専門スタッフを増強し、超音波診断用造影剤「ソナゾイド」などに関する質問や情報提供要請に迅速に対応する体制を構築。オウンドメディアのコンテンツも充実させる。
キッセイ「タバリス」導出先が韓国で承認
キッセイ薬品工業は1月21日、慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬ホスタマチニブについて、導出先のJWファーマシューティカルが韓国で承認を取得したと発表した。キッセイは2018年に米ライジェルファーマシューティカルズから日本、中国、韓国、台湾での開発権と販売権を取得。韓国では現地のJWファーマに権利を許諾している。日本では「タバリス」の製品名で23年に発売した。
伊藤忠、健診データ活用し製薬企業のマーケティング支援
伊藤忠商事は1月20日、健診関連事業を展開するウェルネス・コミュニケーションズ(東京都港区)と、健診データを活用した製薬企業向けマーケティング支援事業を開始したと発表した。ウェルネス・コミュニケーションズの健康管理システム「Growbase」に蓄積されている健診データを活用し、製薬企業がアプローチしたい潜在患者に対して疾患啓発から受診までを促すプログラムを提供する。ウェルネス・コミュニケーションズはGrowbaseを1700社以上に提供しており、提供企業の従業員数は150万人を超える。伊藤忠はウェルネス・コミュニケーションズに出資している。
東邦HD、T2と提携…自動運転トラックの活用実証
東邦ホールディングスは1月21日、自動運転システム開発のT2(東京都千代田区)と戦略的パートナーシップを構築すると発表した。自動運転トラックを使った医薬品輸送について研究・開発を進める。今年7月からは、関東―関西間の高速道路上の一部で自動運転トラックによる医薬品輸送の実証を行う。