MeijiSeikaファルマ、社員執筆の「ワクチン本」調査結果公表/オンコリス「OBP-301」25年12月期申請目指す|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年12月19日)
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AnswersNews編集部
「ワクチン本」社員1人が執筆「編集チーム」実在せず…MeijiSeikaファルマ、社内調査結果公表
MeijiSeikaファルマは12月19日、同社現役社員のグループが執筆したとされるレプリコンワクチンに関する書籍について、出版の経緯を調べた社内調査の結果を公表した。書籍のタイトルは「私たちは 売りたくない!“危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭」で、方丈社(東京都千代田区)から9月18日に出版。著者は現役社員グループ「チームK」で、著者名は新型コロナウイルスワクチン接種後に死亡したMeijiSeikaファルマ元社員の氏名に由来するとしている。MeijiSeikaファルマの発表によると、書籍の執筆に関わった社員は1人で、著者とされる社員グループは実在しないことが判明。この社員は、著者名の由来とした元社員とは面識も業務上の接点もなかったという。調査では、執筆に関与した社員が、数年前からSNSなどを通じて新型コロナワクチン接種に反対する動画などを複数回配信していたことや、ワクチン接種に反対する人物と接点を持ち、別の共同著書を出版していたことも明らかとなった。
オンコリス「OBP-301」25年12月期の申請目指す
オンコリスバイオファーマは12月19日、開発中の腫瘍溶解ウイルス「OBP-301」について、現時点で2025年12月期の承認申請を目標としていると発表した。OBP-301は先駆け審査指定制度の対象に指定されており、オンコリスは25年上半期にPMDA(医薬品医療機器総合機構)との先駆け総合評価相談を開始する予定。
アステラス、米社と中枢神経指向性AAVカプシドのライセンス契約
アステラス製薬は12月19日、米サンガモ・セラピューティクスと中枢神経指向性アデノ随伴ウイルス(AAV)カプシド「STAC-BBB」のライセンス契約を結んだと発表した。アステラスは神経疾患の1つの創薬ターゲットでSTAC-BBBを全世界で独占的に使用する権利を取得。追加費用を支払えば、さらに最大4つの創薬ターゲットに対して使用できる。アステラスは契約一時金2000万ドル(約31億円)と、ターゲット追加の支払いとマイルストンの合計で最大13億ドル(約2036億円)を支払う。発売後は売上高に応じたロイヤリティを支払う可能性がある。
ネクセラと塩野義、不眠症治療薬「クービビック」発売
ネクセラファーマと塩野義製薬は12月19日、不眠症治療薬「クービビック錠」(一般名・ダリドレキサント)を発売したと発表した。同薬はオレキシン受容体拮抗薬。ネクセラが今年9月に承認を取得し、提携する塩野義が流通と販売を行う。薬価は25mg1錠57.30円、50mg1錠90.80円。ピーク時に199億円の販売を見込む。
第一三共「ルナルナ」で乳がん啓発活動
第一三共は12月19日、エムティーアイと乳がんの疾患啓発で提携すると発表した。エムティーアイの女性向けヘルスケアサービス「ルナルナ」内に、乳がんに関する情報を発信するポータルサイトを開設し、月経周期に合わせた定期的な乳がんのセルフチェックを促すコンテンツの提供を開始した。来年以降、乳がんの基礎知識を学べるコンテンツや、生活習慣や家族歴などから乳がんの注意レベルを評価し、それに応じた行動を提案するコンテンツなどを段階的に追加していく。