厚生労働省は12月5日、後発医薬品の薬価追補収載を官報告示した。収載は6日。初めて後発品が収載されるのはDPP-4阻害薬「エクア」「オングリザ」や抗凝固薬「イグザレルト」など9成分。エクアには9社、イグザレルトには7社が参入する。
イグザレルトなど4成分にAG
今回、初めて後発品が収載される9成分は
▽高脂血症治療薬「ロスーゼット」(一般名・エゼチミブ/ロスバスタチンカルシウム)=オルガノン
▽DPP-4阻害薬「オングリザ」(サキサグリプチン水和物)=協和キリン
▽抗がん剤「スーテント」(スニチニブリンゴ酸塩)=ファイザー
▽免疫調製剤「プラケニル」(ヒドロキシクロロキン硫酸塩)=サノフィ(販売・旭化成ファーマ)
▽DPP-4阻害薬「エクア」(ビルダグリプチン)=ノバルティスファーマ(販売・住友ファーマ)
▽抗凝固薬「イグザレルト」(リバーロキサバン)=バイエル薬品
▽抗がん剤「ハラヴェン」(エリブリンメシル酸塩)=エーザイ
▽抗アレルギー点眼薬「アレジオンLX」(エピナスチン塩酸塩)=参天製薬
▽がん性皮膚潰瘍臭改善薬「ロゼックスゲル」(メトロニダゾール)=マルホ
――。DPP-4阻害薬に後発品が登場するのは初めて。プラケニル、イグザレルト、ハラヴェン、アレジオンLXにはオーソライズド・ジェネリック(AG)が収載される。
オングリザやスーテントは1社のみ
初後発9成分のうち、参入企業が最も多いのはエクアの9社(9品目)。イグザレルトには7社(18品目)が参入する。ロスーゼット、プラケニル、ハラヴェン、アレジオンLXは2社で、オングリザ、スーテント、ロゼックスは1社のみの収載となる。
プラケニルには第一三共エスファ、イグザレルトにはバイエルライフサイエンスのAGが収載。イグザレルトAGは第一三共エスファが情報提供、販売、流通を担う。ハラヴェンは日医工、アレジオンLXには参天製薬子会社・参天アイケアのAGが収載される。
1社のみの収載となるオングリザには沢井製薬、スーテントには日本化薬、ロゼックスには丸石製薬が参入する。