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小野薬品、韓国企業からL1CAM標的のADC導入/ブラッコ・ジャパン、埼玉工場閉鎖へ など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年10月10日)

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AnswersNews編集部

 

小野薬品、韓国企業からL1CAM標的のADCを導入

小野薬品工業は10月10日、韓国のLigaChem Biosciences(LCB)と、同社の抗体薬物複合体(ADC)「LCB97」に関するライセンス契約を結んだと発表した。LCB97は、複数の固形がんで高発現することが報告されているL1細胞接着分子(L1CAM)を標的とするADC。現在は前臨床の段階にある。契約に基づき小野薬品は、固形がんを対象に全世界で独占的に開発・製造・商業化する権利を獲得。一時金、開発・販売のマイルストンとして最大7億ドル(約1044億円)、売上高に応じたロイヤリティを支払う。両社はライセンス契約とは別に、LCB独自のプラットフォームを使った新規ADCの創製に向けた創薬提携契約も締結した。

 

ブラッコ・ジャパン、埼玉工場を閉鎖へ

ブラッコ・ジャパンは10月10日、造影剤を製造している埼玉工場(埼玉県本庄市)を閉鎖すると発表した。来年1月末に生産を終了し、3月末に閉鎖する予定。原材料価格や物流コストの高騰を踏まえ、生産機能を移管・集約して効率化を図る。同工場で生産している品目は、国内の協力工場やイタリアにあるブラッコグループの工場で生産する。埼玉工場は1996年に創業を開始し、X線/CT用やMRI用の造影剤を製造。約30人が勤務している。

 

久光「ジクトルテープ」米国で開発

久光製薬は10月10日、経皮吸収型非ステロイド性疼痛治療薬「ジクトルテープ」(一般名・ジクロフェナクナトリウム)を米国で開発すると発表した。米国ではこれまで、ジクロフェナクナトリウムの経皮製剤を変形性膝関節症を対象に開発していたが、同開発品に代えてジクトルテープを慢性腰痛症の適応で開発する。2025年度中に臨床薬理試験を開始し、26年度中の臨床第3相(P3)試験開始を目指す。ジクトルテープは、日本では21年にがんの鎮痛の適応で承認。翌年、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱鞘炎に適応拡大した。

 

東レ、筑波大と特別共同研究事業契約

東レは10月10日、筑波大と特別共同研究事業契約を結び、同大内に設けた研究拠点で「健康長寿および患者QOLに関する特別共同研究事業」を開始したと発表した。筑波大の研究インフラを活用し、東レが保有する治療薬候補品について、遺伝子改変動物などを使って詳しい作用機序を解析し、臨床開発成功確率向上を目指す。研究期間は5年間をめどとしている。

 

決算

久光製薬(2024年3~8月期)

▽売上高754億5600万円(前年同期比12.7%増)▽営業利益90億600万円(7.3%増)▽経常利益107億8800万円(7.3%減)▽純利益90億9800万円(8.1%増)。医療用医薬品の売上高は367億8600万円(5.0%増)。国内は薬価改定や後発医薬品の影響で減収となったものの、海外で女性ホルモン剤が伸びた。一般用医薬品は「サロンパス」などが伸びて22.0%の増収だった。25年2月期の業績予想は、従来予想(売上高1520億円、営業利益145億円)を据え置いた。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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