日本新薬・リリー、抗がん剤「ジャイパーカ」発売
日本新薬と日本イーライリリーは8月21日、抗がん剤「ジャイパーカ錠」(一般名・ピルトブルチニブ)を発売したと発表した。同薬はBTK阻害薬で、適応は「他のBTK阻害薬に抵抗性または不耐容の再発または難治性のマントル細胞リンパ腫」。リリーが6月に承認を取得し、アライアンス契約に基づいて日本新薬が流通・販売と情報提供活動を行う。薬価は50mg1錠10201.00円、100mg1錠19465.80円。ピーク時に11億円の販売を見込む。
GSK、大腸がん治験でDCT…MICINのプラットフォーム活用
グラクソ・スミスクラインは8月21日、大腸がん治療薬の治験で分散型臨床試験(DCT)を始めたと発表した。MICIN(東京都千代田区)のDCTプラットフォーム「MiROHA」を活用。患者は遠隔で説明を受け、eConsent(電子同意)で治験に参加する機会を得られる。GSKは治験へのアクセスを改善するため、3つのワクチン・医薬品の治験で看護師が患者宅などを訪問して採血などを行う「ホームナーシング」を導入している。MiROHAについても今後、他領域への展開を予定している。
第一三共、メキシコとコロンビアに子会社設立
第一三共は8月21日、メキシコとコロンビアに医薬品の開発・マーケティング・販売を行う子会社を設立したと発表した。同社の中南米の拠点はブラジルに続いて2、3拠点目。グループの拠点展開国・地域は32に広がった。
ミナリス、台湾のスタートアップ・アクセラレーターと提携
再生医療CDMOのMinaris Regenerative Medicine(横浜市)は8月21日、台湾のスタートアップ・アクセラレーターCelltech Innovation Venture Studioと、台湾、日本、ASEAN諸国での細胞・遺伝子治療の産業化促進に向けた戦略的パートナーシップを結んだと発表した。Celltech Innovationの起業家エコシステムとMinarisの製造能力を活用し、ベンチャー企業が開発した再生医療等製品の実用化に向けて必要なリソースや専門知識、海外展開の機会を提供する。
セレイドセラピューティクス、東京医科歯科大と共同研究
セレイドセラピューティクス(東京都文京区)は8月21日、東京医科歯科大と共同研究契約を締結したと発表した。ヒト骨髄検体から分離した造血幹細胞の培養増幅と遺伝子導入・修正後の評価を共同で行い、遺伝性免疫異常症の新たな治療法を探索する。