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エーザイ、代表執行役に内藤景介氏/18新薬、22日薬価収載 など|製薬業界きょうのニュースまとめ(2024年5月15日)

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AnswersNews編集部

 

エーザイ、代表執行役に内藤景介氏…内藤CEOと2人体制に

エーザイは5月15日、常務執行役の内藤景介氏(35)が代表執行役専務に昇格する人事を発表した。6月14日付。代表執行役は内藤晴夫CEO(最高経営責任者)との2人体制となる。アルツハイマー病治療薬「レケンビ」の市場浸透に取り組む中、同領域の担当執行役である景介氏を代表執行役に充てることで成長につなげる。景介氏は晴夫氏の子息。2013年にエーザイに入社し、昨年6月からチーフストラテジー&プランニングオフィサー、同年8月からグローバルADオフィサーを務めている。

 

「ビロイ」「ベイフォータス」など18新薬、5月22日薬価収載

中央社会保険医療協議会(中医協)総会は5月15日、アステラス製薬の胃がん治療薬「ビロイ点滴静注用」やアストラゼネカのRSウイルス感染症予防薬「ベイフォータス筋注」など新薬18成分22品目の薬価収載を了承した。収載は22日付。ノーベルファーマの自己免疫性肺胞蛋白症治療薬「サルグマリン吸入用」には75%の画期性加算がついたが、原価の開示度によって価格への上乗せは行われなかった。詳しくはトピックス

 

「イミフィンジ」「ユルトミリス」など再算定で薬価引き下げ

中医協総会は5月15日、アストラゼネカの抗PD-L1抗体「イミフィンジ点滴静注」(一般名・デュルバルマブ)など3成分について、再算定で薬価を引き下げることを了承した。イミフィンジは用法用量変化再算定を受け、11.1%下がる。アレクシオンファーマの抗補体(C5)抗体「ユルトミリスHI点滴静注」(ラブリズマブ)には市場拡大再算定を適用。同社の同「ソリリス点滴静注」(エクリズマブ)も類似品として引き下げを受ける。引き下げ率は、ユルトミリスが5.7%、ソリリスが5.4%。新薬価は8月1日から適用される。

 

「ソーティクツ」費用対効果評価で薬価引き下げ

中医協総会は5月15日、ブリストル・マイヤーズスクイブの乾癬治療薬「ソーティクツ錠」(デュークラバシチニブ)について、費用対効果評価の結果に基づいて薬価を引き下げるとことを了承した。引き下げ率は8.6%。新薬価は8月1日付で適用する。

 

アムジェン、BiTE製剤タルラタマブを申請

アムジェンは5月15日、二重特異性T細胞誘導分子製剤タルラタマブを日本で申請したと発表した。適応は「進行・再発の進展型小細胞肺がん」。同薬は、T細胞上のCD3とがん細胞上のDLL3の両方に結合し、がん細胞にT細胞を誘導することで効果を発揮する。申請の根拠としている臨床第2相(P2)試験では40%の客観的奏効率が示された。

 

エーザイ「レケンビ」皮下注、米で段階的申請を開始

エーザイと米バイオジェンは5月15日、抗ヒト可溶性アミロイドβ凝集体抗体「レケンビ」(レカネマブ)について、米国で皮下注射オートインジェクターによる週1回の維持投与の段階的申請を開始したと発表した。承認されれば自宅での投与が可能になり、投与時間も静注製剤に比べて短くなるため、患者や医療従事者の負担軽減が期待される。

 

富士フイルム和光純薬、医薬品製造用原料の生産拡大

富士フイルム和光純薬は5月15日、大阪工場(兵庫県尼崎市)で医薬品製造用原料の生産設備を増強したと発表した。生産能力を3倍に拡大し、世界的なバイオ医薬品の需要増に対応する。

 

決算

エーザイ(2024年3月期、5月15日発表)

▽売上収益7417億5100万円(前期比0.4%減)▽営業利益534億800万円(33.4%増)▽税引前利益618億2300万円(37.3%増)▽当期利益424億600万円(23.5%減)――。前期に抗てんかん薬「フィコンパ」の権利譲渡による一時金を計上した反動があったが、抗がん剤「レンビマ」(2976億円、19.3%増)や不眠症治療薬「デエビゴ」(418億円、42.3%増)の拡大で前期並みの売り上げを確保。研究開発費の効率化で営業利益は増加した。アルツハイマー病治療薬「レケンビ」の売上高は43億円。25年3月期は売上収益7540億円(1.7%増)、営業利益535億円(0.2%増)を予想。レケンビは565億円の売り上げを見込む。

 

三菱ケミカルグループ(2024年3月期、5月15日発表)

医薬品事業の売上収益4374億円(前期比18.3%減)、営業利益689億円(18.2%減)。筋萎縮性側索硬化症治療薬「ラジカヴァ」が伸びたものの、国内医療用医薬品が薬価改定の影響を受け、係争で収益認識できていなかった多発性硬化症治療薬「ジレニア」のロイヤリティを前期に一括計上した反動で減収減益となった。25年3月期は売上収益4490億円(2.7%増)、営業利益480億円(30.4%減)を予想。糖尿病治療薬「マンジャロ」などで増収を見込む一方、新製品発売に伴う販管費の増加などが利益を圧迫する。

 

スズケン(2024年3月期、5月14日発表)

▽売上高2兆3864億9300万円(前期比3.1%増)▽営業利益348億7500万円(7.0%増)▽経常利益383億5100万円(5.4%増)▽純利益290億1600万円(42.6%増)――。抗がん剤の市場拡大やスペシャリティ医薬品の発売、新型コロナウイルス感染症治療薬の一般流通開始などが寄与した。25年3月期は売上高2兆3730万円(0,6%減)、営業利益285億円(18.3%減)を予想している。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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