アルナイラム、AHP迅速スクリーニングキットを無償提供
Alnylam Japanは2月20日、急性肝性ポルフィリン症(AHP)の迅速スクリーニングキットを医療関係者に無償で提供すると発表した。AHPは激しい急性の腹痛を主症状とする疾患だが、別の疾患と診断されることが多く、確定診断の難しさが課題となっている。原因不明の腹痛でAHPを疑う症状のある患者に迅速スクリーニングキットを使ってもらうことで確定診断につなげたい考え。AHPの発作は一部の薬剤で悪化するため、スクリーニングによってこれを回避することも可能になる。キットの提供は同社の医療関係者向けサイトから申し込む。発送は3月中旬から順次行われる予定。AlnylamはAHP治療薬「ギブラーリ」を2021年から販売している。
CureApp、NASH治療アプリのP3開始
CureApp(東京都中央区)は2月20日、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)治療アプリの国内臨床第3相(P3)試験を開始したと発表した。試験は、NASHと診断され、生活習慣指導により治療効果が期待できると医師が判断した患者を対象に実施。アプリを使う群と使わない群(生活習慣指導シートと体重シートを使用)に分け、登録後48週時点で肝線維化の増悪を伴わないNASHが改善した患者の割合を評価する。CureAppはNASH治療アプリの開発・販売でサワイグループホールディングス(HD)と提携している。
田辺三菱「カナリア」OD錠を申請
田辺三菱製薬は2月20日、DPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬の配合剤「カナリア配合錠」(一般名・テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物/カナグリフロジン水和物)のOD錠を申請したと発表した。カナリアは2017年に2型糖尿病治療薬として発売。DPP-4阻害薬「テネリア」のOD錠は21年から販売しており、SGLT2阻害薬「カナグル」のOD錠も昨年申請している。
スズケン、埼玉の物流センターに「協調搬送ロボ」導入
スズケンは2月20日、今年4月に稼働予定の複合型物流センター「首都圏物流センター」(埼玉県草加市)に、倉庫内の長距離搬送業務を自動化する「協調搬送ロボットサービス」を導入したと発表した。協調搬送ロボットは、2台1組でユニットロード(カゴ車、平台車などの荷物搬送機器)を挟み込む形で搬送するもので、日本電気(NEC)が開発。倉庫の天井部に取り付けたカメラとセンサーから得られる情報を集約し、複数のロボットを一括して制御できる。医薬品卸での導入は初めてという。スズケンは導入を通じて搬送業務の自動化・省人化を図る。