日医工、金融機関に再建計画案提示
事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)による経営再建を目指す日医工は11月16日、2回目の債権者会議を開き、取引先の金融機関に債権放棄を含む再建計画案を説明した。日医工は今月14日、再建に向けて投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズとメディパルホールディングス(HD)の支援を受けると発表。両社が出資する新会社が約200億円の第三者割当増資を引き受けて子会社化し、日医工の株式は来年3月ごろに上場廃止となる。日医工は12月下旬以降に開く3回目の債権者会議で再建計画の決定を目指す。
ブリストル、乾癬治療薬のTYK2阻害薬「ソーティクツ」を発売
ブリストル・マイヤーズスクイブは11月16日、乾癬治療薬「ソーティクツ錠」(一般名・デュークラバシチニブ)を発売したと発表した。炎症性サイトカイン受容体に結合してシグナルを伝達する役割を担うTYK2(チロシンキナーゼ2)を阻害する新規の作用機序を持つ。薬価は6mg1錠2770.90円で、ピーク時に225億円の売り上げを見込んでいる。
NBI、膿疱性乾癬治療薬「スペビゴ」発売
日本ベーリンガーインゲルハイムは11月16日、膿疱性乾癬治療薬「スペビゴ点滴静注」(スペソリマブ)を発売したと発表した。「膿疱性乾癬における急性症状の改善」を適応症とする抗IL-36レセプター抗体。臨床試験では、プラセボと比較して有意な膿疱の消失と皮膚症状の改善が示された。薬価は450mg1瓶96万3821円。ピーク時に32億円の販売を見込む。
アレクシオン、神経線維腫症1型の叢状神経線維腫治療薬「コセルゴ」発売
アレクシオンファーマは11月16日、神経線維腫症1型(NF1)における叢状神経線維腫の治療薬「コセルゴカプセル」(セルメチニブ硫酸塩)を発売したと発表した。同適応に対する薬剤は国内初。NF1は遺伝性疾患で、患者の30~50%に叢状神経線維腫(神経鞘の腫瘍)が見られる。叢状神経線維腫は、外観上の変形、運動機能障害、疼痛、気道の障害、視力障害、膀胱や腸の機能障害などを引き起こす。薬価は10mg1カプセル1万2622.80円、25mg1カプセル3万257.80円。ピーク時に57億円の販売を予測している。
日本新薬 ドラベ症候群治療薬「フィンテプラ」を発売
日本新薬は11月16日、ドラベ症候群に伴うてんかん発作治療薬「フィンテプラ内用液」(フェンフルラミン塩酸塩)を発売したと発表した。ユーシービージャパンが9月に承認を取得し、国内で独占販売契約を結んでいる日本新薬が販売と情報提供活動を行う。薬価は0.22%1mL1407.60円で、ピーク時の販売の売上高予測は30億円。
エーザイ、自己投与可能なMTX皮下注製剤「メトジェクト」発売
エーザイは11月16日、抗リウマチ薬「メトジェクト皮下注」(メトトレキサート)を発売したと発表した。国内初となる自己投与可能なメトトレキサート(MTX)の皮下注製剤。日本メダックが製造販売承認を保有し、同社とライセンス契約を結ぶエーザイが販売を担当する。薬価は、7.5mgシリンジが1797円、10mgシリンジが2189円、12.5mgシリンジが2551円、15mgシリンジが2890円。
大塚「アジョビ」のオートインジェクター、21日に発売
大塚製薬は11月16日、片頭痛治療薬「アジョビ皮下注」(フレマネズマブ)の新剤形となるオートインジェクターを同月21日に発売すると発表した。従来のシリンジ製剤は医療機関で投与する必要があったが、オートインジェクターは在宅自己注射が可能。通院負担の軽減を期待する。
日本化薬、ベマシズマブのバイオシミラー発売…国内4剤目
日本化薬は11月16日、抗がん剤「アバスチン」のバイオシミラー「ベバシズマブBS点滴静注『CTNK』」を発売したと発表した。提携先のセルトリオン・ヘルスケア・ジャパンと共同でプロモーションを行う。アバスチンのバイオシミラーは国内4剤目。
小野薬品、がん患者・家族向け情報サービスで新会社
小野薬品工業は11月16日、ヘルスケア分野で情報処理・情報提供サービス事業を行う新会社「michiteku」(東京都中央区)を設立したと発表した。がん患者・家族が抱える負担や課題の解決に向け、医薬品の研究開発・販売から独立した新規事業として取り組む。
アルフレッサHD 地域医療連携支援の子会社設立
アルフレッサHDは11月16日、地域医療連携支援事業を行う子会社「ゲッカワークス」(東京都千代田区)を設立したと発表した。資本業務提携先であるエクスメディオ(同渋谷区)と共同開発した医師向けWebサービスを運営する。同サービスは、医師の専門性に関するデータや医療機関データを活用し、紹介・逆紹介のために専門医を検索できる機能などを備える。