「フェブリク」「サムスカ」などに初の後発品、17日収載
厚生労働省は6月16日、後発医薬品の薬価追補収載を官報告示した。収載は17日付。初めて後発品が収載されるのは、高尿酸血症治療薬「フェブリク」や利尿薬「サムスカ」、高脂血症治療薬「ロトリガ」など12成分。フェブリクには第一三共エスファが、サムスカには大塚製薬工場が、ロトリガには武田テバファーマが、オーソライズド・ジェネリック(AG)を投入する。
詳しくは:「フェブリク」「サムスカ」など12成分に初の後発品―17日に薬価収載|トピックス
塩野義の抗菌薬「Fetcroja」英国でサブスクリプション型償還開始
塩野義製薬は6月16日、抗菌薬「Fetcroja」(一般名・セフィデロコル)について、英国の国民保健サービス(NHSE&I)との契約に基づき、同国でサブスクリプション型償還による支払いが開始されたと発表した。サブスクリプション型償還は、抗菌薬の処方量に関係なく国が開発企業に対して固定報酬を支払うかわりに、必要な時に薬剤を受け取ることができる制度。塩野義は3年間、固定報酬の支払いを受けるとともに、最大7年延長するオプションが付与された。
第一三共エスファ「フェブリク」AGを17日に発売
第一三共エスファは6月16日、高尿酸血症治療薬「フェブリク錠」(フェブキソスタット)のAGを17日に発売すると発表した。先発医薬品の製造販売元である帝人ファーマから供給を受けて販売を行う。フェブリクは帝人ファーマの最主力品で、2022年3月期は388億円を売り上げた。
武田テバ「ロトリガ」AGを17日発売、「ロゼレム」AGは9月に
武田テバファーマは6月16日、高脂血症治療薬「ロトリガ粒状カプセル」(オメガ-3脂肪酸エチル)のAGを17日に発売すると発表した。同時に薬価収載される不眠症治療薬「ロゼレム錠」(ラメルテオン)のAGは9月13日に発売する予定。両剤の先発品は武田薬品工業が製造販売している。
田辺三菱 「ラジカヴァ」経口薬を米国で発売
田辺三菱製薬は6月16日、米子会社のミツビシ・タナベ・ファーマ・アメリカが筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「ラジカヴァ」(エダラボン)の経口懸濁剤を米国で発売したと発表した。製品名は「RADICAVA ORS」で、米国では5月に承認を取得した。日本とスイスでも申請を行っている。
Elix、オールインワンのAI創薬プラットフォーム「 Elix Discovery」の提供開始
AI(人工知能)創薬を手掛けるElix(東京都千代田区)は6月16日、オールインワンのAI創薬プラットフォーム「Elix Discovery」の提供を開始したと発表した。化合物プロファイル予測・構造発生モデルからコンサルティング、導入支援までを包括的に提供するのが特徴。科研製薬が5月から同サービスの利用を始めており、同社はElixのコンサルティングのもと、AIによる研究開発期間の短縮、自社創薬の成功確度向上を目指す。
島津製作所 日水製薬にTOB、10月に完全子会社化
島津製作所は6月16日、日本水産子会社の日水製薬に対する株式公開買い付け(TOB)を17日に開始すると発表した。7月14日までに、日本水産の保有分を除く全株式(45.94 %)を約176億円で取得する。日本水産の保有分については、TOB成立後に日水製薬が自社株式公開買付を行い、日水製薬は10月に島津の完全子会社となる見込み。島津と日水製薬は2015年から臨床検査領域で提携しており、試薬の原料製造や感染症検査、微生物同定などでのシナジーを期待する。