武田 米ノババックス開発の新型コロナワクチンが承認
武田薬品工業は4月19日、国内向けの製造と供給を担う新型コロナウイルスワクチン「ヌバキソビッド筋注」が承認されたと発表した。18歳以上を対象に、初回接種と追加接種で使用される。同ワクチンは米ノババックスが開発した組換えタンパクワクチン。武田は厚生労働省と1億5000万回分を購入する契約を結んでいる。山口県にある光工場で製造しており、順次出荷を始める予定。
「エンハーツ」米国で非小細胞肺がん2次治療に適応拡大申請
第一三共は4月19日、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」(一般名・トラスツズマブ デルクステカン)について、米国で「HER2遺伝子変異を有する切除不能・転移性非小細胞肺がんに対する2次治療」への適応拡大申請を行い、米FDA(食品医薬品局)に受理されたと発表した。審査終了目標日は今年7~9月。申請は国際臨床第2相(P2)試験に基づく。
旭化成メディカル、米CDMOのバイオノバを買収へ
旭化成メディカルは4月19日、バイオ医薬品CDMOの米バイオノバ サイエンティフィックを買収すると発表した。米子会社を通じて今月14日に契約を結んだ。同社が展開する製造プロセス開発と抗体医薬GMP製造の受託サービスを取り込み、バイオプロセス事業を拡大させる狙い。旭化成グループはバイオプロセス事業をヘルスケア領域の成長エンジンの1つに位置付けており、バイオセーフティ試験受託サービスなどを展開している。
小野 GPCR標的の低分子化合物創製で仏企業と提携
小野薬品工業は4月19日、フランスのバイオ医薬医薬品企業Domain Therapeutics、カナダのモントリオール大と、Gタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とする低分子化合物の創製に向けた創薬提携契約を結んだと発表した。Domainがモントリオール大から導入したGPCR創薬プラットフォーム「bioSens-All技術」を活用し、代謝性疾患領域を対象に低分子創薬に取り組む。小野は提携で得られた化合物に対する全世界での独占的開発・商業化権を取得。対価として契約一時金を支払い、研究資金を提供するほか、研究開発マイルストンや販売ロイヤリティを支払う。
武田 「ルナルナ」でフォン・ヴィレブランド病の疾患啓発
女性の健康情報サービス「ルナルナ」を手掛けるエムティーアイは4月19日、武田薬品工業とフォン・ヴィレブランド病(VWD)の疾患啓発で連携したと発表した。ルナルナのユーザーと医師をつなぐサポートツール「ルナルナ メディコ」を通じ、ユーザー向けのセルフチェックツールの提供や受診促進、疾患啓発サイトへの案内、医師への情報提供などを行う予定。VWDは血液中のフォン・ヴィレブランド因子の欠乏や異常によって起こる遺伝性の希少疾患。出血がとまりにくくなるのが特徴で、女性の場合、過多月経の症状から発覚することもあるが、患者と医療従事者の双方で疾患の認知度が低いことが課題とされている。
ノバルティス「あじさいネット」と連携、喘息患者の服薬データを共有
ノバルティスファーマとインテグリティ・ヘルスケア(東京都中央区)は4月18日、長崎県を中心とする地域医療連携ネットワーク「あじさいネット」を運営する長崎地域医療連携ネットワークシステム協議会(長崎市)と、循環器・呼吸器疾患に関する地域医療の質向上に向けた包括連携協定を結んだと発表した。あじさいネットは、2020年にインテグリティのオンライン疾患管理システム「YaDoc」との連携を開始。3者は、ノバルティスが喘息患者に提供するセンサーやアプリで得られた患者服薬データについて、あじさいネットに参加する医師に共有する環境を構築するなどし、適切な疾患管理の推進を目指す。
医学辞典「MSDマニュアル」、ヴェルトのヘルスケアアプリ「you’d」と連携
MSDとヴェルト(東京都渋谷区)は4月19日、MSDが配信するデジタル医学辞典「MSDマニュアル」と、ヴェルトの体調管理アプリ「you’d」を連携させると発表した。you’dは、ユーザーが自分に合った体調管理方法を見いだすのをサポートするAI(人工知能)アプリ。ウェアラブル端末で取得したヘルスデータやライフログ、天気や気圧などの環境要因をもとにユーザーの体調を解析し、アプリでフィードバックを行う機能を持つ。MSDとの連携では、アプリが検知したユーザーの症状に基づき、アプリ上で症状を解説するMSDマニュアルのページを閲覧できる機能を追加した。