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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年2月28日)

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小野 抗PD-L1抗体の特許巡りアストラゼネカを提訴

小野薬品工業は2月28日、抗PD-L1抗体「イミフィンジ」(一般名・デュルバルマブ)が小野の持つ特許を侵害しているとして、同薬を製造販売するアストラゼネカを相手取り、特許侵害行為の差し止めと約320億円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。小野は「訴訟外でもロイヤリティなどの適切な対価を支払うことが合意できれば、イミフィンジの販売差し止めは求めない方針」としている。

 

塩野義と宇部興産、抗RSウイルス薬を共同開発

塩野義製薬は2月28日、新規抗RSウイルス薬候補「S-337395」について、宇部興産と共同開発契約を結んだと発表した。S-337395は両社が共同研究で見出した低分子化合物。2023年度中の臨床試験開発を目指す。

 

日本BDと太陽ファルマテック、プレフィルドシリンジ製剤の開発支援サービス開始

日本ベクトン・ディッキンソン(日本BD)と太陽ファルマテックは2月28日、製薬企業向けにプレフィルドシリンジ(PFS)製剤の開発をサポートするサービスを来月から開始すると発表した。PFS製剤を前提とする新薬の開発や、既存のバイアル製剤のPFS化、海外市場への展開について、両社でデバイス開発から薬剤の充填・製造、臨床試験、発売後の支援までワンストップでサポートする。

 

リリー「レットヴィモ」甲状腺がんに適応拡大

日本イーライリリーは2月25日、RET阻害薬「レットヴィモカプセル」(セルペルカチニブ)について、2つの適応拡大の承認を取得したと発表した。承認されたのは「RET融合遺伝子陽性の根治切除不能な甲状腺がん」と「RET遺伝子変異陽性の根治切除不能な甲状腺髄様がん」。同薬は昨年12月、RET陽性非小細胞肺がん治療薬として発売された。

 

参天 眼内ドレーンの承認を取得

参天製薬は2月28日、眼内ドレーン「プリザーフロ マイクロシャント 緑内障ドレナージシステム コアキット」の承認を取得したと発表した。同機器は、既存の治療で十分な眼圧降下が得られない緑内障患者の治療に用いるもので、結膜下に刺し入れて留置することで人工的に房水流出路を作り、眼圧を下降させる。従来の手術よりも簡便なため、患者や術者の負担を軽減すると期待される。

 

シンバイオ「トレアキシン」急速静注投与が承認

シンバイオ製薬は2月28日、「トレアキシン点滴静注」(ベンダムスチン)の急速静注投与が承認されたと発表した。点滴時間が従来の60分から10分に短縮され、患者や医療従事者の負担軽減が期待される。

 

太陽ファルマ「カイトリル」術後の悪心、嘔吐に適応拡大

太陽ホールディングス(HD)は2月25日、5-HT3受容体拮抗型制吐薬「カイトリル注/点滴静注」(グラニセトロン塩酸塩)について、子会社の太陽ファルマが「術後の消化器症状(悪心、嘔吐)」への適応拡大の承認を取得したと発表した。術後の悪心、嘔吐に対しては国内外で標準的治療に位置付けられており、厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」の検討結果を受けて太陽ファルマが昨年9月に公知申請を行った。カイトリルはがん治療に伴う消化器症状の治療薬として販売されている。

 

富士製薬工業、日本製薬から4製品の譲受完了

富士製薬工業は2月28日、武田薬品工業子会社の日本製薬から4製品の譲受が完了したと発表した。譲受したのは、▽サルプレップ配合内用液▽ミンクリア内用散布液▽フォリアミン注射液/錠剤/散剤▽オスバン消毒液――。当面は引き続き日本製薬が製品の供給を行い、同社と武田が流通を担うこととなっており、承継時期は今後検討する。

 

わかもと、新社長に五十嵐専務

わかもと製薬は2月25日、4月1日付で五十嵐新専務取締役が代表取締役社長に就任すると発表した。同社は「厳しい事業環境に対応し事業を推進していくために経営体制を刷新する」としている。小島範久現社長は代表取締役を退き、取締役に就く。五十嵐氏は、みずほフィナンシャルグループを経て2010年にわかもと製薬に入社。11年から同社取締役。63歳。

 

「グラナテック」興和がシンガポールで販売開始

デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI)は2月25日、開放隅角緑内障・高眼圧症治療薬リパスジル塩酸塩水和物(国内製品名・グラナテック点眼液)について、導出先の興和がシンガポールで販売を開始したと発表した。同薬はDWTI が創製したRhoキナーゼ阻害薬で、シンガポールでは2020年3月に承認された。マレーシアやタイでも承認を取得している。

 

ラクオリアのtegoprazan、韓国の導出先がOD錠の承認を取得

ラクオリア創薬は2月28日、自社創製の胃食道逆流症治療薬tegoprazanについて、導出先のHKイノエン(韓国)が同国でOD錠の承認を取得し、「びらん性胃食道逆流症の維持療法」への適応拡大を申請したと発表した。同薬は韓国で2019年に発売。21年に1096億ウォン(約105億円)を売り上げた。

 

エピジェネロンと新潟大、希少神経変性疾患治療薬創出へ共同研究

弘前大発ベンチャーのエピジェネロン(東京都中央区)は2月28日、新潟大脳研究所と、希少神経変性疾患に対する新たな創薬標的の創出に向けた共同研究契約を結んだと発表した。脳検体とエピジェネロンの遺伝子座特異的クロマチン免疫沈降法(ChIP)法を使ってマルチオミックス解析を実施。解析結果をもとに疾患の原因遺伝子の発現制御に関与する生体分子の同定を目指す。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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