
リリーと第一三共、片頭痛予防薬「エムガルティ」を発売
日本イーライリリーと第一三共は4月26日、抗CGRP抗体「エムガルティ」(一般名・ガルカネズマブ)を発売したと発表した。適応は片頭痛発作の発症抑制で、月1回投与の皮下注剤。CGRPを標的とする片頭痛治療薬は国内初となる。昨年10月に結んだ販売提携に基づき、第一三共が流通と販売を担当し、両社で情報提供活動を行う。薬価はオートインジェクター(120mg1mL1キット)4万5165円、シリンジ(120mg1mL1筒)4万4940円。ピーク時に173億円の売り上げを見込む。
MSD 申請中の慢性咳嗽治療薬ゲーファピキサント、杏林に独占販売権
MSDは4月26日、製造販売承認を申請している慢性咳嗽治療薬ゲーファピキサントクエン酸塩(一般名)について、杏林製薬に国内の独占販売権を供与する販売契約を結んだと発表した。杏林は対価としてMSDに契約一時金などを支払う。同薬はMSDが開発した選択的P2X3受容体拮抗薬。承認されれば、原因不明の慢性咳嗽に対する国内初の治療薬となる。
メディカゴのコロナVLPワクチン、カナダで段階的な審査が開始
田辺三菱製薬は4月26日、カナダ子会社のメディカゴが開発中の新型コロナウイルスワクチン(開発コード・MT-2766)について、今月19日からカナダ保健省によるローリングサブミッション(段階的承認申請)の審査が開始されたと発表した。同ワクチンは、植物由来のウイルス様粒子(VLP)ワクチンで、英グラクソ・スミスクラインのアジュバントと併用。現在、カナダや米国、英国などで臨床第2/3相(P2/3)試験を実施している。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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