キッセイ 腫瘍溶解性ウイルス、導入先が行う国際共同P3に日本から参加
キッセイ薬品工業は3月24日、米CGオンコロジーから導入した腫瘍溶解性ウイルス「CG0070」について、同社が米国などで行っている膀胱がん対象の国際共同臨床第3相(P3)試験に参加し、日本国内での臨床試験を開始したと発表した。キッセイは昨年3月、CG社からCG0070のアジア20カ国での開発・販売権を取得。国際共同治験に参加するための準備を進めてきた。CG0070はアデノウイルスに遺伝子改変を加えたもので、尿道カテーテルを使って膀胱内に投与する。
東和薬品、プロトセラを子会社化
東和薬品は3月24日、ウシオ電機子会社で疾病リスク検査サービスを展開するプロトセラを子会社化すると発表した。第三者割当増資を引き受け、同社株式の77.1%を取得する。東和は、新規事業として検査事業の立ち上げを目指す。
インスメッド、肺MAC症治療薬「アリケイス」の承認取得
インスメッドは3月23日、マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)による肺非結核性抗酸菌症の治療薬「アリケイス」(一般名・アミカシン硫酸塩)の承認を取得したと発表した。同社は米インスメッドの日本法人で、アリケイスは同社にとって日本で初めての承認品目にとなる。肺MAC症は、呼吸困難や発熱などを起こす疾患で、肺に重度の損傷をきたし、死に至ることもあるという。
フェリング 卵胞刺激ホルモン製剤「レコベル」承認
フェリング・ファーマは3月23日、遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン製剤「レコベル」(ホリトロピン デルタ)の承認を取得したと発表した。適応は「生殖補助医療における調節卵巣刺激」。海外では、2016年に欧州で初めて承認され、現在までに60を超える国と地域で承認されている。
久光 がん性疼痛治療薬「ジクトルテープ」が承認
久光製薬は3月23日、がん性疼痛治療薬「ジクトルテープ」(ジクロフェナクナトリウム)の承認を取得したと発表した。非ステロイド性抗炎症薬の経皮吸収型製剤としては、国内初のがん性疼痛治療薬。従来は注射剤のみだった。
日本新薬「ビターザ」急性骨髄性白血病に適応拡大
日本新薬は3月23日、血液がん治療薬「ビターザ」(アザシチジン)が急性骨髄性白血病に適応拡大への承認を取得したと発表した。国内では骨髄異形成症候群治療薬として2011年から販売されている。
大日本住友「ロナセン」小児適応を取得
大日本住友製薬は3月23日、統合失調症治療薬の抗精神病薬「ロナセン錠/散」(ブロナンセリン)が小児適応の承認を取得したと発表した。統合失調症の小児適応を持つ非定型抗精神病薬は国内初。
GSK「ヴォリブリス」に小児適応が追加
グラクソ・スミスクラインは3月23日、肺動脈性肺高血圧症治療薬「ヴォリブリス」(アンブリセンタン)について、小児に対する用法・用量の追加が承認されたと発表した。対象は8歳以上。同薬はエンドセリン受容体拮抗薬で、国内では2010年から成人患者を対象に販売されている。
ロート製薬 オリンパス傘下の再生医療子会社を買収
ロート製薬は3月23日、オリンパス子会社で再生医療を手掛けるオリンパスRMSを買収したと発表した。オリンパスRMSは、自家培養軟骨細胞の移植による治療法の開発を進めており、2018年から膝関節の軟骨欠損を対象に治験を行っている。ロート製薬は買収で再生医療の対象領域に整形外科を加え、再生医療事業の確立を目指す。
Heartseed、他家iPS細胞由来心筋球のP1/2試験開始へ
Heartseedは3月23日、他家iPS細胞由来心筋球「HS-001」について、虚血性心疾患に伴う重症心不全患者を対象とする国内P1/2試験を開始すると発表した。試験では、HS-001を移植した際の有効性・安全性と、併用する免疫抑制剤のタクロリムス(東和薬品が提供)の有効性・安全性を評価する。