田辺三菱 子会社開発の新型コロナウイルスワクチン、3万人規模のP3開始へ
田辺三菱製薬は3月17日、子会社のメディカゴ(カナダ)が英グラクソ・スミスクライン(GSK)と共同開発している新型コロナウイルスワクチン「MT-2766」について、実施中の臨床第2/3相(P2/3)試験のP3パートを始めると発表した。カナダと米国の規制当局が開始を許可した。P3パートは、両国などで約3万人を対象に実施。21日間隔で2回接種し、プラセボとの比較で発症予防効果と安全性を評価する。メディカゴのワクチンは植物由来のウイルス様粒子ワクチン。GSKのアジュバントとの併用で開発を進めている。
エーザイ、ドイツ神経変性疾患センターと共同研究
エーザイは3月17日、ドイツ神経変性疾患センター(DZNE)と新規治療薬の創出に向けた共同研究契約を結んだと発表した。神経・グリア細胞での免疫・代謝不全をターゲットとし、アルツハイマー病をはじめとする神経変性疾患の新薬創出を目指す。DZNEは、ドイツ国内の10拠点で構成する公的研究機関。
大塚製薬 治療抵抗性うつ病治療薬アールケタミンを導入
大塚製薬は3月16日、米パーセプション・ニューロサイエンスと、同社が治療抵抗性うつ病治療薬として開発しているアールケタミンの日本での独占的開発販売権を取得するライセンス契約を結んだと発表した。ケタミンにはR体とS体の2つの光学異性体があり、S体はすでに欧米で治療抵抗性うつ病などの治療薬として承認されている。R体にも抗うつ効果がある可能性が報告されており、パーセプションが海外で開発を進めている。
大塚は契約一時金2000万ドルに加え、開発や販売の目標達成に応じたマイルストン、売上高に応じたロイヤリティを支払う。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
・エーザイ
・大塚ホールディングス(大塚製薬/大鵬薬品工業)
・田辺三菱製薬