中外、新型コロナに対する経口抗ウイルス薬をロシュから導入
中外製薬は2月19日、米アテアとスイス・ロシュが共同開発している新型コロナウイルス感染症に対する経口の抗ウイルス薬「AT-527」について、日本での独占的開発・販売権を取得する契約をロシュと結んだと発表した。同薬はアテアが創製したRNAポリメラーゼ阻害薬。現在、入院が必要な中等症患者と、入院していない軽症から中等症の患者を対象とした2本のP2試験を行っており、今年6月までにP3試験に入る見込みという。
アステラス「PADCEV」正式承認求めFDAに申請
アステラス製薬は2月19日、米国で2019年に迅速承認を取得した抗ネクチン-4抗体薬物複合体(ADC)「PADCEV」(一般名・エンホルツマブ ベドチン)について、正式承認への変更を求めて米FDA(食品医薬品局)に申請を行ったと発表した。あわせて、「PD-1/PD-L1阻害薬による治療歴があり、シスプラチン不適応の局所進行性または転移性尿路上皮がん」への適応拡大も申請した。
田辺三菱、新型コロナ治療薬で慶応大と共同研究
田辺三菱製薬は2月18日、慶応大医学部と、新型コロナウイルス感染症の治療に応用可能な中和抗体に関する共同研究契約を結んだと発表した。同大などの研究グループは、回復した患者の免疫細胞を遺伝子解析し、複数の中和抗体を取得している。共同研究では、これらを治療薬として活用することを目指す。
【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】