ファイザーの新型コロナワクチン、12日に承認の可否審議
厚生労働省は2月8日、ファイザーが申請中の新型コロナウイルスワクチンについて、12日に薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会を開き、承認の可否を審議すると発表した。製品名は「コミナティ筋注」。政府は同ワクチンについて、2月中旬から医療従事者への接種を開始することを目指している。
あすか、リボミックとアプタマー医薬創出で共同研究
あすか製薬とリボミックは2月8日、特定のホルモン受容体を標的とする新薬の創出に向け、複数年の共同研究開発契約を結んだと発表した。リボミックの創薬基盤技術「RiboARTシステム」を使い、ホルモン受容体に作用するアプタマー医薬の創成を目指す。リボミックは、あすかから研究ステップごとの研究費を受領するほか、成果に応じたマイルストンを受け取る権利を持つ。
メディパル、ヘリオスと製品流通で提携
メディパルホールディングス(HD)は2月5日、子会社SPLineとヘリオスが取引基本契約を結んだと発表した。ヘリオスは、国内で脳梗塞急性期や急性呼吸窮迫症候群を対象に体性幹細胞再生医薬品HLCM051を開発しており、製品の承認取得を見据え、流通の準備を進めている。同薬は先駆け審査指定制度の対象品目(脳梗塞急性期の適応)。メディパルはヘリオスと協議しながら最適な流通体制の構築を目指す。
生化学工業、業績予想を上方修正
生化学工業は2月5日、2021年3月期の業績予想を上方修正したと発表した。修正後の業績予想は、売上高275億円(従来予想比8億5000万円増)、営業利益8億5000億円(3億円増)。新型コロナウイルス感染症による海外販売への影響が想定を下回った。
参天、国際失明予防協会とパートナーシップ契約
参天製薬は2月5日、2030年とその先を見据えた長期ビジョンの達成に向け、国際失明予防協会(IAPB)とパートナーシップ契約を結んだと発表した。参天は今後、SDGs(持続可能な開発目標)での視覚に関わる取り組みを推進するほか、IAPBの活動支援などを行う。
決算
仏サノフィ(2020年12月期、2月5日発表)
売上高360億4100万ユーロ(約4兆5770億円、前期比3.3%増)。最主力品の抗IL-4/13抗体「デュピクセント」(35億3400万ユーロ、74%増)とワクチン事業(59億7300万ユーロ、8.8%増)が好調で、糖尿病・循環器領域の落ち込みをカバーした。日本事業の売上高は17億3500万ユーロ(9.5%減)。21年12月期は、調整後EPS(1株当たり利益)で1桁台後半の成長を見込む。
米ブリストル・マイヤーズスクイブ(2020年12月期、2月4日発表)
売上高425億1800万ドル(約4兆4640億円、前期比63%増)。19年11月のセルジーン買収が通年で寄与し、大幅な増収となった。抗凝固薬「エリキュース」(91億6800万ドル、16%増)や買収で獲得した血液がん治療薬「レブラミド」(121億600万ドル)が好調。免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」は3%減の69億9200万ドルだった。21年12月期は1桁台後半の増収となる見通し。
米ギリアド(2020年12月期、2月4日発表)
売上高246億8900万ドル(約2兆5920億円、前期比10%増)。全体で169億3800万ドル(3%増)を売り上げた抗HIV薬のほか、新型コロナウイルス感染症治療薬「ベクルリー」が貢献。同薬の売上高は28億1100万ドルだった。21年12月期は製品売上高237~251億ドル(20年は243億5500万ドル)と増収を予想する。
【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】
・参天製薬