アステラス、前立腺がん治療薬「エリガード」をトルマーに返還
アステラス製薬は2月1日、欧州や中東、独立国家共同体(CIS)、アジアなどで販売してきた前立腺がん治療薬「エリガード」について、ライセンスを導入元の米トルマー・インターナショナルに返還したと発表した。欧州やトルコ、ロシアでは、新たにエリガードを販売するイタリア・レコルダティに販売を移管する。同薬の2020年3月期の売上高は142億円。同薬はトルマーが開発した黄体形成ホルモン放出ホルモン作動薬で、アステラスは2004年から販売を行っていた。
大日本住友、米投資ファンドに出資…デジタルヘルスで提携推進
大日本住友製薬は2月1日、米キッカー・ベンチャー・パートナーズが今年1月に設立した「キッカー・ベンチャーズ・ファンドⅠ」に最大2000万ドル(約20億円)を出資すると発表した。同ファンドはスマードデバイスやデータ解析・AIといったデジタルヘルスケア技術を活用する日米加のベンチャーに出資を行う。大日本住友は、出資を通じて自社のニーズに応じたシーズ探索や異業種との提携支援などのサービスを受ける権利を取得。同ファンドの出資先であるCo-Studioと連携し、新規プロジェクトの事業化や人材育成などを進める。
小野薬品、ヘルスケア事業の新会社設立
小野薬品工業は2月1日、健康食品や機能性表示食品を手掛ける子会社「小野薬品ヘルスケア」を設立すると発表した。医療用医薬品の研究開発で培ってきた資産を生かし、ヘルスケア分野でソリューションサービスを展開する。
小野薬品「キネダック」をアルフレッサ ファーマに承継
小野薬品工業は2月1日、糖尿病性末梢神経障害治療薬「キネダック」(一般名・エパルレスタット)の製造販売承認を、今年4月1日付でアルフレッサ ファーマに承継すると発表した。同薬は小野薬品が創製したアルドース還元酵素阻害薬。4月からはアルフレッサが製造販売と情報提供活動を行う。
アデュカヌマブ、FDAが審査期間を3カ月延長
米バイオジェンとエーザイは1月29日、アルツハイマー病治療薬候補の抗アミロイドβ抗体アデュカヌマブについて、米FDA(食品医薬品局)が米審査期間を3カ月延長したと発表した。新たな審査終了目標日は今年6月7日。バイオジェンはFDAからの要請に基づき追加の解析と臨床データを提出しており、これらを評価するために審査期間が延長された。
日医工、武田テバの事業買収完了
日医工は2月1日、武田テバファーマの後発医薬品事業の買収が完了したと発表した。同日、買収目的で設立した新会社「日医工岐阜工場」の全株式を武田テバから取得し、完全子会社化した。日医工は買収によって武田テバの高山工場を取得し、グループ生産体制の最適化を進めるとともに、ノウハウと人材の獲得により品質管理体制を強化する。
塩野義 21年3月期の業績予想を下方修正
塩野義製薬は2月1日、2021年3月期の通期業績予想を下方修正すると発表した。修正後の業績予想は、売上収益3014億円(従来予想比167億円減)、営業利益1229億円(103億円減)。感染症治療薬をはじめとする医療用医薬品の販売が計画を下回っているほか、英ヴィーブヘルスケアからのロイヤリティ収入も減少する。
小野薬品、通期業績予想を上方修正
小野薬品工業は2月1日、2021年3月期の通期業績予想を上方修正した。修正後の業績予想は、売上収益3090億円(従来予想比40億円増)、営業利益940億円(70億円増)。昨年11月にスイス・ロシュと抗PD-L1抗体関連特許のライセンス契約を結んだことなどを織り込んだ。
持田、通期の利益予想を上方修正
持田製薬は2月1日、2021年3月期の通期業績予想を修正したと発表した。売上高は1020億円で従来予想を据え置いたが、営業利益を100億円(従来予想比22億円増)に上方修正。経常利益と純利益も従来予想を上回る。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、販管費が減少した。
あすか 通期予想を上方修正
あすか製薬は2月1日、2021年3月期の通期業績予想を上方修正すると発表した。修正後の業績予想は、売上高540億円(従来予想比10億円増)、営業利益28億円(8億円増)。製品の売り上げが堅調に推移しているほか、販管費が想定を下回る見通し。
ヤンセンファーマ 社長に関口修平氏、3月1日付
ヤンセンファーマは2月1日、3月1日付で関口修平氏が代表取締役社長に就任すると発表した。現社長のクリス・フウリガンは同日付で退任し、昨年10月から兼任するヤンセン アジアパシフィック カンパニー・グループ・チェアマンの職務に完全に移行する。関口氏は、2004年にジョンソン・エンド・ジョンソンに入社。2019年から台湾でヤンセン事業のマネージング・ディレクターを務めてきた。
武田 ラテンアメリカのノンコア資産とTachoSilの譲渡完了
武田薬品工業は2月1日、ラテンアメリカで販売していた一部の一般用医薬品と医療用医薬品について、ブラジルのHyperaファーマへの譲渡が完了したと発表した。譲渡額は8億2500万ドル(約866億円)。譲渡に伴い、製品の販売に携わっていた約300人が同社に移籍する予定。両社は製造供給契約を結んでおり、武田は今後も譲渡した製品の製造を続ける。
武田はまた、手術用パッチ剤「TachiSil」の米コルザ・ヘルスへの3億5000万ユーロ(約430億円)での譲渡が完了したと発表した。開発・販売権は譲渡したが、武田はオーストリアの製造施設を今後も保有し、引き続き製造を行う。
参天「エイベリス」を韓国で発売
参天製薬2月1日、緑内障・高眼圧症治療薬「エイベリス点眼液0.02%」(オミデネパグ イソプロピル)を韓国で発売すると発表した。同薬は宇部興産から導入した選択的EP2受容体作動薬。日本では2018年から販売されている。
エーザイの「エクフィナ」韓国で販売開始
エーザイは2月1日、パーキンソン病治療薬「エクフィナ」(サフィナミドメシル酸塩)を韓国で発売したと発表した。同薬はイタリアのニューロン・ファーマシューティカルズが創製したもので、エーザイは日本での販売権とアジアでの開発・販売権を持つ。日本ではMeiji Seikaファルマが開発し、2019年11月に発売。台湾でも申請中で、ほかのアジア各国でも申請の準備を進めている。
ラクオリア、胃食道逆流症治療薬tegoprazanが中国で申請
ラクオリア創薬は2月1日、韓国のHKイノエンに導出した胃食道逆流症治療薬tegoprazanについて、サブライセンス先の中国Luoxinが中国で申請したと発表した。22年の販売開始を見込む。韓国では「K-CAB」の製品名で2019年に発売した。
【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】
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