太陽HD、遺伝子治療薬を受託製造
太陽ホールディングス(HD)は11月6日、遺伝子治療研究所(川崎市)と遺伝子治療用製品の製造契約を結んだと発表した。同研究所から技術提供を受け、子会社・太陽ファルマテックの高槻工場に製造設備を構築。遺伝子治療用製品の受託製造事業を始める。太陽HDは先月、サイフューズと提携し、細胞製品の製造受託への参入も目指している。
アステラス「XTANDI」の適応拡大が中国で承認
アステラス製薬は11月6日、前立腺がん治療薬「XTANDI」(一般名・エンザルタミド)について、中国で非転移性去勢抵抗性前立腺がんへの適応拡大の承認を取得したと発表した。同薬は中国で昨年11月、転移性去勢抵抗性前立腺がんの適応で承認。今回の適応拡大は中国で2つ目の適応となる。
アミカス、MICINとファブリー病患者の治療継続支援
アミカス・セラピューティクスは11月5日、MICIN(マイシン)と共同でファブリー病患者の治療継続支援に関する検証プログラムを始めると発表した。MICINのオンライン診療サービス「curon(クロン)」を活用し、治療や服薬のアドヒアランス向上を支援。将来的には、すべてのファブリー病患者を対象とした包括的な患者サポートプログラムの構築を目指す。
琉球大 痛風薬コルヒチン、新型コロナ対象に医師主導治験
琉球大は11月5日、軽症から中等症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者を対象に、痛風治療薬コルヒチンの有用性を検証する医師主導治験を行うと発表した。コルヒチンは、好中球の活性化を抑制することでサイトカインの産生を抑える作用があり、炎症反応を抑えることでCOVID-19の重症化予防が期待できるという。治験は来年1月に開始し、5月の終了を予定している。
決算
参天製薬(2020年4~9月期、11月6日発表)
売上収益1189億500万円(前年同期比0.1%増)、営業利益186億8600万円(1.7%減)。日本やアジアで医療用医薬品が伸びたことで前年並みの売り上げを確保したが、買収に伴う費用などで減益となった。医療用医薬品の売上収益は1.8%増で、うち国内は3.9%増と堅調に推移。21年3月期通期の業績予想(売上収益2350億円、営業利益350億円)は据え置いた。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート