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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年11月4日)

更新日

 

武田、国内営業体制を再編…リモート専任チームも

武田薬品工業は11月4日、国内ビジネスを所管する「ジャパンファーマビジネスユニット(JPBU)」と「日本オンコロジー事業部」の体制を11月1日付で再編したと発表した。JPBUには、▽GIスペシャリティBU(消化器系疾患)▽レアディジーズBU(希少疾患)▽ジャパンリージョナル&ニューロサイエンスBU(中枢神経系疾患など)――の3つのビジネスユニットを設置。がん領域は日本オンコロジー事業部が、血漿分画製剤は子会社の日本製薬が担当する。100%リモートで情報提供を行う専任チームを新設するほか、全国で200人を超えるMRを「デジタルリード」に任命し、データの分析やデジタル技術を活用した情報提供を進める。

 

田辺三菱、パーキンソン病薬の申請先延ばし…新型コロナで開発遅れ

田辺三菱製薬は11月4日、子会社ニューロダーム(イスラエル)が開発しているパーキンソン病治療薬「ND0612」(レボドパ/カルビドパ持続皮下注製剤)について、欧米での申請時期を当初計画の2021年度から23年度に先延ばしすると発表した。臨床第3相(P3)試験の立ち上げ時期に新型コロナウイルスの感染拡大が重なったのが要因で、開発期間を1年半程度延長する。開発の遅延などによって同薬の収益性は低下する見込みで、20年4~9月期決算に関連する無形資産の減損損失845億円を計上した。

 

第一三共「エンハーツ」術前療法後の乳がん対象にP3開始

第一三共は11月4日、抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」(一般名・トラスツズマブ デルクステカン)について、術前療法後に浸潤性残存病変を有する再発リスクの高いHER2陽性乳がんを対象としたP3試験を開始したと発表した。欧米とアジアで最大1600人の患者を登録する予定。無浸潤疾患生存期間(IDFS)を主要評価項目とし、T-DM1(ロシュの「カドサイラ」)と直接比較する。

 

そーせい、米Aditum Bioと新会社設立、mGlu5 NAMを開発

そーせいグループは11月2日、物質使用障害と不安障害を標的とするmGlu5ネガティブアロステリックモジュレーター(NAM)の開発を進めるため、米Aditum Bioと新会社Tempero Bioを設立したと発表した。そーせいは新会社に「HTL0014242」(P1試験実施中)を含むmGlu5 NAMの全世界での独占的開発・販売権を供与。対価として契約一時金と新会社の株式を受け取るほか、開発・商業化のマイストンと売り上げに応じたロイヤリティを受け取る。

Aditum Bioは、スイス・ノバルティスの元CEO(最高経営責任者)ジョー・ヒメネス氏らが設立した投資会社。製薬企業から開発品を取得し、初期~中期の臨床開発を行っている。

 

東和「シアリス」の後発品を11日に発売

東和薬品は11月4日、勃起不全治療薬「シアリス」の後発医薬品「タダラフィルOD錠10mgCI/20mgCI『トーワ』」を11日に発売すると発表した。薬価未収載品。11日2日に承認を取得した。シアリスの後発品は、沢井製薬が今年3月から、ファイザーが今年7月から販売している。

 

MR・MSLの情報提供スキルを可視化、リープがサービス提供開始

人材のパフォーマンス評価・分析サービスを展開するリープ(東京都品川区)は11月4日、製薬企業のMR・MSLらの情報提供スキルを可視化するサービス「Skill Palette」の提供を開始すると発表した。独自の人工知能を活用することで、情報提供の質や量を可視化し、パフォーマンスを客観的に測定することができるという。

 

決算

田辺三菱製薬(2020年4~9月期、11月4日発表)

売上収益1873億円(前年同期比0.4%減)、営業損益619億円の赤字(前年同期は126億円の黒字)。ロイヤリティ収入の減少が響いたほか、子会社のパーキンソン病治療薬に関連する無形資産の減損損失を計上したことで営業赤字となった。国内医療用医薬品は0.8%の増収。21年3月期の業績予想は、売上収益3730億円(従来予想比105億円減)、営業損益625億円の赤字(795億円減)に下方修正した。

 

あすか製薬(2020年4~9月期、11月4日発表)

売上高274億300万円(前年同期比3.1%増)、営業利益19億4600万円(160.7%増)。「レルミナ」「リフキシマ」などが伸び、営業活動の自粛などにより経費も減少した。21年3月期の業績予想は従来予想を据え置いた。

 

ゼリア新薬工業(2020年4~9月期、11月4日発表)

売上高268億900万円(前年同期比11.6%減)、営業利益13億8800万円(20.2%減)。潰瘍性大腸炎治療薬「アサコール」は単独販売になったことで前年を上回った一方、新型コロナウイルスの影響で機能性ディスペプシア治療薬「アコファイド」などが苦戦。コンシューマーヘルスケア事業も、外出自粛やインバウンド需要の減少で減収となった。21年3月期の業績予想に変更はない。

 

わかもと製薬(2020年4~9月期、11月4日発表)

売上高42億8100万円(前年同期比20.4%減)、営業損益6億1700万円の赤字(前年同期は9億円の赤字)。4月の薬価改定や新型コロナウイルスによるインバウンド需要の減少などが響いた。21年3月期の業績予想は、売上高94億円(従来予想比7億円減)、営業損益6億円の赤字(6億1000万円減)に引き下げた。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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