厚生労働省は2月17日、6月の薬価収載に向けて後発医薬品を承認した。後発品が初めて承認されたのは、骨粗鬆症治療薬「エディロール」や抗アレルギー薬「ザイザル」、アルツハイマー型認知症治療薬「メマリー」など14成分(配合剤は1成分としてカウント)。
今回初めて後発品が承認されたのは、
▽骨粗鬆症治療薬「エディロール」(一般名・エルデカルシトール)=中外製薬/大正製薬
▽同「ビビアント」(バゼドキシフェン酢酸塩)=ファイザー
▽アルツハイマー型認知症治療薬「メマリー」(メマンチン塩酸塩)=第一三共
▽同「レミニール」(ガランタミン臭化物)=ヤンセンファーマ/武田薬品工業
▽抗アレルギー薬「ザイザル」(レボセチリジン塩酸塩)=グラクソ・スミスクライン(GSK)
▽同「ディレグラ」(フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン)=サノフィ
▽疼痛治療薬「セレコックス」(セレコキシブ)=アステラス製薬/ファイザー
▽糖尿病治療薬「シュアポスト」(レパグリニド)=大日本住友製薬
▽前立腺肥大症治療薬「アボルブ」(デュタステリド)=GSK
▽前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ザルティア」(タダラフィル)=日本イーライリリー/日本新薬
▽片頭痛治療薬「アマージ」(ナラトリプタン塩酸塩)=GSK
――など。
メマリーやザイザルにAG
メマリーでは第一三共エスファが、ザイザルとアボルブでは武田テバファーマが、それぞれオーソライズド・ジェネリック(AG)の承認を取得した。いずれも2桁を超える企業が承認を取得しており、通常の後発品と同時発売となる。武田テバはすでに後発品が販売されている糖尿病治療薬「アクトス」(ピオグリタゾン)のAGの承認も取得した。
年間売上高が600億円規模に上るエディロールは、日医工と沢井製薬の2社が承認を取得。アボルブでは第一三共エスファや陽進堂などが先発品にはない錠剤の承認を取得した。
昨年8月にAGが承認された高脂血症治療薬「ゼチーア」(エゼチミブ)も複数の企業が承認を取得。AGの承認を取得している第一三共エスファは今年6月に発売予定としており、通常の後発品と同時期の発売となる見通し。
【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】