第一三共 抗がん剤「ヴァンフリタ」発売
第一三共は10月10日、FLT3阻害薬「ヴァンフリタ」(一般名・キザルチニブ)を発売したと発表した。適応は「再発または難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」。FLT3阻害薬としては、昨年12月に発売されたアステラス製薬の「ゾスパタ」(ギルテリチニブ)に続く2剤目。ピーク時に5.7億円の売上高を見込む。
同薬は米国でも申請していたが、米FDA(食品医薬品局)が承認を見送った。欧州では申請中。
アストラゼネカ、慶応大とリアルワールドエビデンスの創出で共同研究
アストラゼネカは10月9日、行政系医療保険データを活用したリアルワールドエビデンス(RWE)の創出を目的に、慶應義塾大学と共同研究契約を結んだと発表した。対象は循環器・腎・代謝疾患領域。
両者でレセプト(診療報酬明細書)などの行政系医療保険データベースを取得する基盤技術を開発し、▽疾患の理解や予防▽医療資源配分の改善――といった情報の活用を地域ごとに検討。地域特性に応じた保健医療施策への貢献を目指す。
決算
久光製薬(2019年3~8月月期、10月9日発表)
売上高634億100万円(前年同期比8.6%減)、営業利益101億9000万円(9.4%減)。後発医薬品の浸透や疼痛薬「ノルスパンテープ」の販売移管などが影響し、減収・減益となった。医療用医薬品の売上高は377億2800万円(10.4%減)。主力の消炎鎮痛薬「モーラステープ」は6.5%減の194億5400万円だった。一般用医薬品も243億5900万円(4.8%減)の減収。
20年2月期通期業績予想(売上高1435億円、営業利益229億円)は据え置いた。