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CROからCROへの転職で希望の働き方を実現

女性CRAのイメージ

「年収を上げたい」「スキルアップ・キャリアアップしたい」「残業時間を減らしたい」…ここでは、希望の働き方を実現するCROからCROへの転職情報を紹介します。

1. 希望の働き方を「選べる」のはCRO

CROは、戦力となる人材を採用し長く活躍してもらうために、様々な働き方やキャリアパスを用意しています。多くの方は「製薬メーカーに転職すれば環境が変わって希望も叶う」というイメージをお持ちかもしれませんが、実は「他のCROに自分の希望に合った環境があった」という事例も多々あるのです。理想の働き方を“選択できる”のがCROに転職する大きな魅力です。

叶いやすい希望

  • 年収を上げたい
  • オンコロジー領域やグローバル治験を担当したい
  • 育休・産休の取得しやすい企業で働きたい
  • 早くマネジメント職に就きたい
  • 残業時間を減らしたい

叶いにくい希望

  • 入社時から時短勤務・在宅勤務を利用したい
  • 将来的にプロトコールの作成に携わることを前提にキャリアを積みたい

※本国でプロトコール作成をする外資系企業もあるなどの理由から、このような希望はメーカーであっても叶わないことがあります。

2. 希望が実現!CROからCROへの転職事例

年収を上げたい

以下は、Answers経由の転職で年収アップに成功した事例の一部です。

元の年収
(残業代・賞与込)
転勤後の年収
内定時の年収
(基本給+固定賞与)
実際の年収
(残業代・変動賞与込)
Aさん
(6年経験)
558万円
(残業10~15時間/月)
680万円 800万円 (残業25時間/月)
Bさん
(4年経験)
550万円
(残業45時間/月)
690万円 770万円 (残業15時間/月)
Cさん
(8年経験)
694万円
(残業50~60時間/月)
720万円 850万円 (残業20時間/月)

※内定時には「基本給+固定賞与」が年収として提示されます(残業代や変動賞与は含まない)

売り手市場のCRO業界では「コストが掛かっても優秀なCRA人材を獲得したい」と考える企業も多い状況。外資系CROを中心に、給与水準や昇給率が高い企業が増えています。

オンコロジー領域など、プロジェクトの希望を叶えたい

以下は、Answers経由の転職で希望のプロジェクトへの配属が決まった事例の一部です。

年数 経験 決定先
Dさん 8年 循環器・消化器
グローバル治験
CRO(受託)
オンコロジー/グローバル治験
希望プロジェクトへの配属を確約して内定・入社決定!
Eさん 5年 循環器・消化器
国内治験
CRO(受託)
オンコロジー/グローバル治験
面接で希望を伝えた結果、希望の配属が実現!
Fさん 5年 中枢神経・呼吸器
グローバル治験
CRO(派遣)
中枢神経/グローバル治験
派遣予定のプロジェクトを内定時に確認した上で転職!

プロジェクトの受注が多いCROやプリファード契約(※)を結んでいるCROの場合、案件は潤沢なものの人手が足りないこともしばしば。選択肢が豊富なため、入社時に希望の疾患領域への配属が叶いやすい環境にあります。 また企業によっては、内定のタイミングで配属予定のプロジェクトを確認できることがあります。

※プリファード契約…製薬メーカーが自社開発する薬の治験全てを一括して特定のCROに委託する優先契約のこと。

3. CROの業界地図と各社の傾向

業界大手CRO4社

日本のCRO業界では、シミック・イーピーエス・クインタイルズ・パレクセルの4社が大手とされています。
いずれも日本でCROが浸透し始めた1990年代から事業を展開し、業界シェアを高めてきた企業です。モニタリングのみならず、医薬品開発に必要なあらゆる事業(データマネジメントや統計解析、ファーマコビジランス、メディカルライティング、戦略・薬事コンサルティングなど)を保有しています。

日系 外資
シミック イーピーエス クインタイルズ・トランス
ナショナル・ジャパン
パレクセル・
インターナショナル
日本CRO業界のパイオニア。東証一部上場。受託・派遣双方で事業展開。 東証一部上場。業界内でも特にDM・統計解析業務に強みあり。 世界No.1米国系CRO。米国本社はQuintilesとIMSが合併したIQVIA。世界約100ヶ国に拠点を構える。 世界No.2米国系CRO。世界50ヶ国以上に拠点を構える。アジアンスタディーにも強みあり。

日々業界順位が入れ替わる中堅CRO

大手4社を除く各社の勢力構造は日々変動しています。
CRAの人数が多いほど業界内の立ち位置が上がりやすくなるというCROの特性からか、業界内の順位は毎年のように変動します。合併や再編が比較的行われやすいのも、この業界の大きな特徴です。

なお、グローバル規模になると、日本では中堅とされている外資CROがトップ10にランクインするなど、顔ぶれが大きく異なります。日本に進出して間もないもののグローバルでは規模の大きい外資CROは、日本を最注力マーケットに定めて予算を投下し拡大を続けています。

属性別・CROの特色と傾向

一口にCROといっても企業の特色は様々ですが、日系/外資及び規模別に分類すると大まかに以下の傾向があるといえます。

日系大手 日系中堅 外資大手 外資中堅
待遇制度 年収水準
研修制度
業務幅 グローバル治験
プロジェクト選択肢
1人あたりの裁量権
キャリアパス 職種選択肢
昇進可能性
日系大手

研修制度が充実。安定した基盤のもとで着実にスキルを積んでいくことができる。
取り扱う試験の幅も広い。最近では医療機器や再生医療といった珍しいものも。
モニタリングのみならず、データマネジメントや安全性情報など幅広い事業を展開。CRA以外のキャリア選択肢も豊富。

日系中堅

社員の平均年齢が若め。女性比率も高く、働きやすさに特色をもたせた企業が多い。
大手に比べて業務が細分化されていないため、携わる業務の幅も広い。
年齢の若い社員の比率が高い分、実績を積めば昇進できる可能性が広がっている。

外資大手

年収水準が高い。グローバル治験の割合が多く、様々な試験を取り扱う。
案件によってはアジアで行う治験をリードすることができることもあり、幅広く経験を積みやすい環境といえる。
施設立ち上げ専任ポジションを設置するなど、働き方に幅を持たせる取り組みをしている。

外資中堅

日本国内では中堅でも世界規模で見れば大手であるケースが多い。年収水準が高い。
グローバル治験の割合が多く、社内業務含めて英語を扱う場面が多い。
社員数の割にプロジェクトが多く、即戦力が求められやすい。裁量権が大きく、幅広い業務に挑戦できる環境ともいえる。

4. 企業選びのポイント

入社後に「こんなはずではなかった!」と後悔するのを防ぐには、各企業の特徴や違いを知ることが大切です。もちろん転職先に求めるものは人によって様々ですが、失敗を防ぐためにも、下記については事前に確認しておくのが賢明です。

受注プロジェクトの内訳

当然ですが、各CROにより強みは異なります。情報収集の際には、疾患領域やグローバル治験の割合などを確認しましょう。何に強みを持っているか把握することで、入社後に携わる可能性の高い仕事内容を推測することができます。

疾患領域
オンコロジーや中枢神経の割合など、業界ニーズの高い疾患領域の受注割合。最近では、医療機器や再生医療に強い企業も増えており、比較軸の一つにする人も増えています。
グローバル治験
受託プロジェクトにおけるグローバル治験の割合。企業によっては8割を超えることもあります。外資CROの場合、日本法人がアジア地区のグローバル治験をリードすることもあります。業務で英語を使う頻度もこの割合に連動すると考えてよいでしょう。

取引先企業

CROによっては、特定の製薬メーカーの試験を数多く受注しているケースがあります。外資に強いか日系に強いかで業務内容が若干変わってくるほか、取引先が少ないとその製薬メーカーの治験が中止となった際に会社の売上に大きく響くこともあります。情報収集時に各社のサイトなどで取引先企業やプロジェクトの受注実績を確認しておくのが賢明です。

コラム:"カジュアル面談"で直接CROの人に話を聞いてみよう

CRO業界の転職では、“カジュアル面談“の利用が広がっています。
カジュアル面談とは、合否に関係のない環境で、人事や現場の社員と直接話をしたり職場の雰囲気を見学したりすることができる場のことをいいます。ネットではわからない情報を知るにはうってつけの環境です。多くの場合、氏名と略歴を伝えれば応募書類なしで実施できます。なお、カジュアル面談は転職エージェントを介して実施するのが一般的です。

5. まとめ

「待遇・労働環境を改善したい」「スキルアップ・キャリアアップしたい」…CROでは様々なニーズに合致する就業環境を提供しています。売り手市場の今だからこそ理想の働き方を選択できるのがCROからCROへの転職の大きな魅力です。近年は、将来的に製薬メーカーで働くために経験値を積みたいとのことで、他のCROに転職する方も増えています。
今いる企業と他企業とではどちらがより自分にとってのメリットになるのか、比較してみるのも一つの手でしょう。