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エーザイ「タスフィゴ」中国企業に導出/ネクセラ、自己免疫疾患薬をヴィアトリスに譲渡 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年2月28日)

更新日

AnswersNews編集部

 

エーザイ「タスフィゴ」中国などの開発・販売権をライセンス

エーザイは2月28日、自社創製のFGFR阻害薬タスルグラチニブコハク酸塩について、中国のサイクロン・ファーマシューティカルズ・ホールディングスとライセンス契約を結んだと発表した。エーザイは中国・香港・マカオ・台湾での開発・販売権を供与し、契約一時金と開発・薬事・販売のマイルストン、売上高に応じたロイヤルティを受け取る。対象地域以外の権利は引き続きエーザイが保持する。日本では昨年11月、「がん化学療法後に増悪したFGFR2融合遺伝子陽性の治癒切除不能な胆道がん」を対象に「タスフィゴ」の製品名で発売した。

 

ネクセラ、自己免疫疾患治療薬の権利をヴィアトリスに譲渡

ネクセラファーマは2月28日、自己免疫疾患治療薬cenerimodの日本、韓国、APAC(アジア太平洋地域、中国を除く)の権利を米ヴィアトリスに譲渡すると発表した。ネクセラは一時金1000万ドル(約15億円)と承認取得時のマイルストン、売上高に応じたロイヤリティを受け取る。cenerimodは、ネクセラが2023年にスイス・イドルシアの日本事業を買収してオプション権を取得したS1P1受容体モジュレーター。ヴィアトリスはすでに日本、韓国、APAC以外の権利をイドルシアから取得しており、ネクセラとの契約により全世界の権利を持つことになる。

 

小野薬品、米欧拠点の機能再編

小野薬品工業は2月28日、米国と英国の現地法人の機能を再編すると発表した。米国の開発・販売拠点、欧州などの開発拠点として役割を担ってきた米国子会社ONO PHARMA USAの機能を、昨年買収したデシフェラ・ファーマシューティカルズに今年7月をめどに統合。今年3月をめどに英国子会社ONO PHARMA UKの開発機能を閉鎖する。米国子会社は研究提携活動とライセンス活動の拠点として、英国子会社は研究提携活動の拠点として、再編後も存続させる方針。

 

ネクセラ「クービビック」台湾企業と販売提携

ネクセラファーマは2月28日、不眠症治療薬ダリドレキサントについて、台湾のHolling Bio-Pharmaと現地での販売で提携したと発表した。Hollingが申請・承認、販売、流通を行い、ネクセラが製剤を供給する。台湾での申請は今年半ばを予定しており、承認されれば来年半ばに発売される見込み。ネクセラは契約一時金と承認・販売のマイルストン、売上高に対するロイヤリティを受け取るとともに、製品供給による収益を受領する。日本では昨年、「クービビック」の製品名で発売した。

 

バイオジェン、SMA薬「スピンラザ」の高用量レジメンを申請

バイオジェン・ジャパンは2月28日、脊髄性筋萎縮症治療薬「スピンラザ」(一般名・ヌシネルセンナトリウム)の高用量レジメンを申請したと発表した。申請したのは、50mgを14日間隔で2回投与する初期投与レジメンと、4カ月ごとに28mgを投与する維持投与レジメン。欧米でもすでに申請している。

 

田辺三菱 カリプラジン、タイで大うつ病性障害に適応拡大

田辺三菱製薬は2月28日、ドパミンD3/D2受容体パーシャルアゴニストのカリプラジンについて、タイで大うつ病性障害の補助療法への適応拡大が承認されたと発表した。カリプラジンは、田辺三菱がハンガリーのゲテオンリヒターからライセンスを得てアジアで開発を進めている薬剤。タイでは2019年に統合失調症、22年に双極性障害の適応で承認されている。

 

カイオム、米社とバイスペシフィック抗体作製技術の共同研究

カイオム・バイオサイエンスは2月28日、米オムニアブとバイスペシフィック抗体作製技術の共同研究を行うと発表した。両社の技術を活用し、多サンプルを高速で評価できる効率的なパイスペシフィック抗体作製系の構築を目指す。共同研究で使用する技術は、カイオムが新たに立ち上げる抗体作製プラットフォームビジネスで活用する予定。

 

決算

米ヴィアトリス(2024年12月期、2月27日発表)

売上高146億9280万ドル(前期比5%減、約2兆2038億円)、純利益6億3420万ドルの赤字(約951億円の赤字、前期は5470万ドルの黒字)。ブランド品の売り上げは前期を6%下回り、後発医薬品も2%の減収となった。25年12月期は売上高を135億~140億ドルと予想。米FDA(食品医薬品局)からインドの製造施設に対して警告を受け、11製品の輸入を制限されており、これが5億ドルの減収要因となる。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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