
医師向け総合臨床アプリ「Antaa」(アンター)に掲載されている薬剤情報の中で、2024年10~12月の会員医師(医学生を含む)による検索数が多い医薬品をランキングしました。
検索数2位は慢性便秘症治療薬「モビコール」
2024年10~12月にアンターで医師が最も検索した薬剤は、中外製薬の抗インフルエンザウイルス薬「タミフルカプセル/ドライシロップ」(一般名・オセルタミビルリン酸塩)。2位はEAファーマの慢性便秘症治療薬「モビコール配合内用剤」(マクロゴール4000)で、3位はエーザイの不眠症治療薬「デエビゴ錠」(レンボレキサント)でした。
昨年11~12月にかけてインフルエンザの流行が急拡大し、後発品を含めてタミフルの需要が急増。検索数にも関心の高さが反映されました。インフルエンザ治療薬では第一三共の吸入薬「イナビル吸入懸濁用/吸入粉末剤」(ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)も6位にランクインしています。
感染症関連では、塩野義製薬の鎮咳薬「メジコン」(4位)やあゆみ製薬の解熱鎮痛薬「カロナール」(7位)、杏林製薬の去痰薬「ムコダイン」(12位)なども前回(7~9月分)から順位を上げています。
モビコールと同じ慢性便秘症治療薬では、11位にClC-2チャネル活性化剤「アミティーザ」(ヴィアトリス製薬)、18位に胆汁酸トランスポーター阻害薬「グーフィス」(EAファーマ)が入りました。いずれも年間を通じて上位20位圏内で推移しています。
【ピックアップ】インフルエンザ治療薬
インフルエンザ治療薬に絞って検索数をランキングすると、1位タミフル、2位イナビルに続く3位は塩野義製薬の「ラピアクタ点滴静注液」(ペラミビル水和物)。4位は同社の「ゾフルーザ錠/顆粒」(バロキサビル マルボキシル)で、5位がグラクソ・スミスクラインの「リレンザ」(ザナミビル水和物)となりました。
なお抗インフルエンザウイルス薬をめぐっては、急激な需要増により1月に入ってからタミフルとその後発品、イナビルが限定出荷や出荷停止を行っています。
【データ提供】医師向け総合臨床アプリ「Antaa」(アンター)
医師向け総合臨床アプリ「Antaa」(アンター)は、スライドやオンデマンド配信、診療相談、薬剤情報など現場の判断を幅広くサポートするアプリ。「スライド機能」では、医師の学会や研究レポート・勉強会の発表資料など、臨床を中心としたスライドを2000以上掲載。図やイラストでひと目で学べます。「診療相談(Q&A)機能」は、さまざまな地域・診療科の医師が互いに質問・回答し合うことができる機能です。回答速度平均15分、回答率98%以上。「Antaa」はiOSおよびAndroidで利用可能で、完全無料で提供されています。 |