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住友ファーマ、3期ぶり最終黒字へ…業績予想上方修正/第一三共、奥澤社長がCEOに など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年1月31日)

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AnswersNews編集部

 

住友ファーマ、3期ぶり最終黒字へ…3月期業績予想を上方修正

住友ファーマは1月31日、2025年3月期の業績予想を上方修正したと発表した。修正後の予想は▽売上収益3810億円(従来予想比430億円増)▽営業利益210億円(210億円増)▽純利益320億円(従来予想は160億円の赤字)――。北米で販売する前立腺がん治療薬「オルゴビクス」などが好調で、想定為替レートを円安方向に見直したことで売上収益が上振れ。事業構造改革費用などを計上するものの、売上収益の増加影響が大きく、利益も従来予想を上回る。同社は24年3月まで2期連続で最終赤字を計上しており、黒字となれば3期ぶりとなる。

 

第一三共、奥澤社長がCEOに

第一三共は1月31日、奥澤宏幸社長が4月1日からCEO(最高経営責任者)を兼務すると発表した。眞鍋淳氏はCEOを離れ、代表取締役会長を続ける。奥澤氏は2023年4月に代表取締役社長COO(最高執行責任者)に就任。同時に眞鍋氏が会長CEOに就いた。同社は現在、2025年度を最終年度とする中期経営計画を進行中で、「中計の最終年度を迎え、次期中計の策定に向けた検討が本格化する今年4月が(CEO交代の)適切なタイミングと判断した」としている。

 

サンバイオ「アクーゴ」製造でJCRファーマと提携

サンバイオは1月31日、再生医療等製品「アクーゴ脳内移植用注」(一般名・バンデフィテムセル)の製造でJCRファーマと提携すると発表した。商用製造検討のための試製造に関する製造委受託契約を結んだ。商用製品の安定製造に加え、今後の脳梗塞への適応拡大や米国市場での販売を見据え、供給の安定化・複線化を図るために将来的な製造委託に向けた検討を行う。

 

MeijiSeikaファルマ「コスタイベ」国内製造所の追加が承認

MeijiSeikaファルマは1月31日、新型コロナウイルス感染症ワクチン「コスタイベ筋注用」について、国内製造所の追加が承認されたと発表した。追加された製造所はARCALIS(福島県南相馬市)の南相馬事業所と、グループ会社のMeijiSeikaファルマテック。ARCALISが製造した原薬をMeijiSeikaファルマテックで製剤化した国内生産品の出荷が可能となった。

 

第一三共「ダトロウェイ」早期肺がん術後療法のP3試験開始

第一三共は1月31日、抗TROP2抗体薬物複合体(ADC)「ダトロウェイ」(ダトポタマブ デルクステカン)について、早期非小細胞肺がんの術後補助療法を対象とした臨床第3相(P3)試験を開始したと発表した。試験は、外科的完全切除後の、ctDNA陽性またはその他の高リスク病理学的特徴を有するステージ1の非小細胞肺がん(腺がん)患者が対象で、日本を含むアジア、欧州、北米、南米で約660人の患者登録を予定。術後療法として、同薬と抗PD-1/TIGITバイスペシフィック抗体rilvegostomigとの併用療法と、rilvegostomig単剤療法の有効性と安全性を評価する。

 

ノボ、週1回投与のインスリンアナログ「アウィクリ」発売

ノボノルディスクファーマは1月30日、週1回投与のインスリンアナログ製剤「アウィクリ注フレックスタッチ」(インスリン イコデク)を発売したと発表した。週1回投与の基礎インスリン製剤は世界初。投与後、可逆的にアルブミンと結合したあと、緩やかにアルブミンから解離してインスリン受容体と結合し、血糖降下作用が1週間続く。従来の基礎インスリン製剤は通常、1日1回または2回の投与が必要で、投与頻度を減らすことで利便性や治療実施率の向上が期待される。薬価は300単位1キット2081円で、ピーク時に131億円の販売を見込む。

 

武田テバ「コパキソン」専用注射補助器を3日発売

武田テバファーマは1月30日、多発性硬化症治療薬「コパキソン」(グラチラマー酢酸塩)の専用自己注射補助器「シーシンク」を2月3日に発売すると発表した。現行の補助器「オートジェクト2」の後継器で、患者の利便性を考慮して機能とデザインを再設計。注入開始時と完了時をクリック音で知らせたり、インジケーターウインドウの色の変化で注入完了を知らせたりするなど、視覚や聴覚で確認しながら注入操作できるようにしている。

 

決算

仏サノフィ(2024年12月期、1月30日発表)

売上高410億8100万ユーロ(前期比8.6%増、約6兆5980億円)、純利益57億4400万ユーロ(6.4%増、約9225億円)。アトピー性皮膚炎などの治療薬「デュピクセント」が23.1%増の130億7200万ユーロを売り上げ、業績を牽引した。25年12月期は1桁台半ばから後半の増収を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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