久光、再生医療ベンチャーに出資/第一三共、ADC研究率いた我妻研究開発本部長が死去 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年12月9日)
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AnswersNews編集部
久光、再生医療ベンチャーのリィエイルに出資
久光製薬は12月9日、順天堂大発の再生医療ベンチャー、リィエイル(東京都港区)に出資したと発表した。同社は、少量の血液から血管再生作用や創傷治癒・抗炎症作用を持つ細胞集団を短期間で製造する技術を持ち、下肢虚血性潰瘍など虚血性疾患の治療法開発を行っている。久光は出資を通じてリィエイルの事業成長を支援するとともに、新たな知見を取り込んで技術力や人材の強化を図る。
第一三共、研究開発本部長の我妻氏が死去…ADC研究率いる
第一三共は12月9日、常務執行役員研究開発本部長兼研究統括部長の我妻利紀氏が5日に死去したと発表した。我妻氏は1991年に旧三共に入社。抗体薬物複合体(ADC)の研究チームを率い、今年、研究開発本部長に就任した。我妻氏が担当していた職務は、暫定的に常勤顧問の高崎渉氏が代理する。
アムジェン、がんの治験にeConsent導入
アムジェンは12月9日、静岡がんセンターで実施するがんを対象とした企業治験にeConsentを導入したと発表した。MICIN(東京都千代田区)のDCT(分散型臨床試験)プラットフォーム「MiROHA」を活用。治験実施医療機関と患者の紹介元病院をオンラインでつないで説明を行い、バイオマーカー陽性となった場合に治験実施医療機関を受診してもらう。eConsentを導入した治験は発現頻度の低いバイオマーカーを対象としており、参加可能性のあるより多くの患者からインフォームド・コンセントを取得し、治験への組み入れを促進する。
鳥居薬品、伝染性軟属腫治療薬を申請
鳥居薬品は12月6日、伝染性軟属腫治療薬「TO-208」(一般名・カンタリジン)を申請したと発表した。2021年に米ヴェリカ・ファーマシューティカルズから日本での独占的開発・商業化権を取得し、開発を進めてきた。米国では今年8月から「YCANTH」の製品名で販売されている。