アステラスと安川電機、細胞医療製品製造で提携の覚書/バオイジェン、トフェルセンを申請 など|製薬業界きょうのニュースまとめ(2024年5月21日)
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AnswersNews編集部

アステラスと安川電機、細胞医療製品の製造で提携の覚書
アステラス製薬と安川電機は5月21日、細胞医療製品の製造で提携の覚書を結んだと発表した。アステラスが持つ細胞医療の製造・開発に関する知見と、安川電機のロボティクス技術やFA(ファクトリー・オートメーション)技術を活用し、研究初期から製品化までをシームレスにつなぐ製造プラットフォームの開発を目指す。アステラスは2017年に安川電機子会社が開発したヒト型汎用ロボット「Maholo(まほろ)」を導入し、細胞医療の創薬研究や製造技術研究を進めてきた。両社が開発を目指すプラットフォームには最新型のMaholoを使い、スタートアップやアカデミアへのサービス提供も視野に入れる。両社は今後、覚書に基づいて具体的な検討を進める。
バイオジェン、SOD1遺伝子変異ALS薬トフェルセンを申請
バイオジェン・ジャパンは5月21日、スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)遺伝子変異を有する成人の筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬トフェルセンを日本で申請したと発表した。同薬はアンチセンスオリゴヌクレオチドで、SOD1mRNAに結合してSOD1タンパク質の生成を抑制する。承認されれば、SOD1-ALSに対して遺伝的原因を標的とする国内初の治療薬となる。米国では2023年4月に「QALSODY」の製品名で迅速承認。欧州でも審査が行われている。
富士製薬「ステラーラBS」29日発売
富士製薬工業は5月21日、抗ヒトIL-12/23p40抗体「ステラーラ皮下注」のバイオシミラー「ウステキヌマブBS皮下注シリンジ『F』」を5月29日に発売すると発表した。適応は尋常性乾癬と乾癬性関節炎で、薬価は45mg0.5mL1筒14万7524円。アイスランド・アルボテックと提携するバイオシミラーのパイプラインで初の製品となる。
国内医療用医薬品市場 23年度は3.7%増の11.37兆円
IQVIAは5月21日、2023年度(23年4月~24年3月)の国内医療用医薬品市場(薬価ベース)が前年度比3.7%増の11兆3708億円だったと発表した。3年連続で過去最高を更新し、会計年度としては初めて11兆円を上回った。製品別の売上高ランキングでは、MSDの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」が3年ぶりにトップとなった。詳しくはトピックス
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