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ヤクルト、抗がん剤を高田製薬に移管・承継「新たな開発には着手しない」|製薬業界きょうのニュースまとめ(2023年10月24日)

更新日

 

ヤクルト、抗がん剤8製品を高田製薬に移管・承継「新たな開発には着手しない」

ヤクルト本社は10月24日、がん関連医療用医薬品8製品について、高田製薬に販売移管・承継すると発表した。対象製品は、ヤクルト本社が製造販売する「エルプラット」「オペプリム」「レボホリナート『ヤクルト』」と、高田製薬から販売を受託しているゲムシタビン、イマチニブ、ゲフィチニブ、ペメトレキセド、ボルテゾミブの後発医薬品。移管・承継の時期は2024年4月以降としており、エルプラットについては同年4月の移管、25年4月の承継を予定している。

ヤクルト本社は2005年にエルプラットを発売して以降、新たな抗がん剤を発売できておらず、従来からの少数品目に頼ったビジネスでは成長が見込めないと判断。事業の最適化を検討していた。今後は、開発中の品目を除いて新たな抗がん剤の開発は行わない方針で、乳酸菌研究をベースにマイクロバイオーム領域で医薬部外品や一般用医薬品、サプリメントなどの開発に取り組むとしている。

 

中外、米国の「アクテムラ」特許訴訟で和解

中外製薬は10月24日、米国で起こしていた抗IL-6受容体抗体「アクテムラ」(一般名・トシリズマブ)を巡る特許権侵害訴訟で、バイオジェン(米国)、バイオセラ・ソリューションズ(中国)と全世界で和解が成立したと発表した。和解条件は非開示。中外は今年7月、スイス・ロシュ、米ジェネンテックとともに、アクテムラのバイオシミラーを申請したバイオジェンと開発したバイオセラを提訴。バイオシミラーが先行品の用途特許や製造方法に関する特許を侵害していると主張していた。

 

住友ファーマ「オルゴビクス」がカナダで承認

住友ファーマは10月24日、GnRH受容体阻害薬「ORGOVYX」(レルゴリクス)がカナダで承認されたと発表した。適応は進行性前立腺がん。カナダ子会社が来年1~3月に発売する予定。進行性前立腺がんに対する経口GnRH阻害薬はカナダ初。

 

小野、英社とがん領域で研究提携…新規標的を同定・検証

小野薬品工業は10月24日、英Turbineとがん領域で研究提携契約を結んだと発表した。TurbineがAIを使った細胞シミュレーション技術で新たな治療標的を見出し、作用機序の解明と動物モデルでの検証試験を実施。小野は同定された治療標的に対する医薬品候補を全世界で独占的に開発・商業化する。小野は契約一時金、研究費、マイルストンを支払う。

 

持田、神経再生誘導剤を米国で申請

持田製薬は10月23日、損傷した末梢神経を修復・再生する医療機器として開発を進めている神経再生誘導材「Mochida Nerve Cuff」(仮称)を米国で申請したと発表した。アルギン酸ナトリウムとポリグリコール酸不織布で構成されたシート材。アルギン酸ナトリウムが神経再生に適した環境を保つことで修復・再生を促すとともに、ポリグリコール酸によってシート剤としての柔軟性と強度を両立させた。持田はバイオマテリアル事業を次世代の柱として育成しており、アルギン酸を基盤とした複数のプロジェクトを推進している。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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