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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年2月20日)

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帝人とアクセリード、創薬支援サービスで合弁会社…帝人ファーマの研究機能を一部移管

帝人とアクセリード(東京都港区)は2月20日、創薬支援サービスを手掛ける合弁会社の設立に向けて基本合意書を交わしたと発表した。今後、出資比率などの詳細を詰め、2023年度中の最終契約を目指す。帝人ファーマは創薬研究機能(技術、施設・設備、人員)の一部を合弁会社に移し、合弁会社はこれを経営資源として事業を展開する。帝人ファーマは創薬機能の一部を社外に出すことで、外部連携を通じて創薬研究を強化するとともに、研究の効率化と研究分野の拡大を目指す。

 

アステラスのフェゾリネタント、FDAが審査期間を3カ月延長

アステラス製薬は2月20日、閉経に伴う中等度から重度の血管運動神経症状(VMS)を対象に米国で申請中のフェゾリネタント(一般名)について、米FDA(食品医薬品局)が審査期間を3カ月延長したと発表した。新たな審査終了目標日は5月22日。同薬は経口の非ホルモン治療薬で、KNDy(キスペプチン/ニューロキニン/ダイノルフィン)ニューロンに結合するニューロキニンB(NKB)を阻害し、脳の体温調節中枢(視床下部)のニューロン活動を緩和することで顔のほてりやのぼせなどの症状を軽減する。アステラスは「臨床におけるプロファイルとVMSを有する女性にベネフィットをもたらす可能性に引き続き自信を持っている。フェゾリネタントの承認審査においてFDAと協働を続けていく」としている。同薬は欧州でも申請中。

 

ファイザー、RSウイルスワクチンを申請

ファイザーは2月20日、RSウイルスワクチンを国内で申請したと発表した。RSウイルスAとBそれぞれのFタンパク質の組替え体を含有する2価ワクチン。妊婦に接種することで胎児に移行するRSウイルス中和抗体価を高め、新生児や乳児の下気道疾患を予防すると期待される。ファイザーは同ワクチンを高齢者向けにも開発中。RSウイルスワクチンをめぐっては、グラクソ・スミスクラインが昨年10月、60歳以上を対象としたワクチンを申請している。

 

ブラッコ・エーザイ、3月末で合弁解消

イタリアのBracco Imagingとエーザイは2月20日、造影剤事業を手掛ける合弁会社「ブラッコ・エーザイ」について、今年3月31日で合弁を解消すると発表した。ブラッコは、エーザイが保有する合弁会社の全株式を取得し、4月1日付で社名を「ブラッコ・ジャパン」に変更する。合弁会社とエーザイが共同販促を行ってきた非イオン性造影剤「イオメロン」と環状型非イオン性MRI用造影剤「プロハンス」については、ブラッコ・ジャパンを製造販売元、エーザイを販売元とする共同販促を2024年3月31日まで継続。その後はブラッコ・ジャパンが単独で販売する。ブラッコとエーザイは、1990年に合弁会社を設立し、30年以上にわたって協業を続けてきた。

 

コーディア「CTX-712」米国でP1/2試験開始

コーディアセラピューティクス(神奈川県藤沢市)は2月17日、選択的汎CDC2様キナーゼ(CLK)阻害薬「CTX-712」(開発コード)について、米国で再発・難治性の急性骨髄性白血病と骨髄異形成症候群を対象とする臨床第1/2相(P1/2)試験を開始したと発表した。170人の患者を対象に実施する。CLKは、細胞増殖に重要な役割を果たすRNAスプライシング反応の主要な制御因子。CTX-712はCLKを阻害することでがん細胞の増殖を抑制し、抗腫瘍活性を発揮すると考えられている。国内では進行・再発または難治性の悪性腫瘍患者を対象とするP1試験が行なわれている。

 

塩野義 間接業務子会社、アクセンチュアとの合弁会社に

塩野義製薬は2月20日、グループの間接業務を担う子会社シオノギビジネスパートナーの株式の一部をアクセンチュアに譲渡し、合弁会社化すると発表した。株式譲渡は7月3日を予定しており、譲渡後の出資比率はアクセンチュア80%、塩野義20%。株式譲渡に先立ち、法令で定められた安全管理・製造販売後調査業務の一部を担う子会社シオノギファーマコビジランスセンターをシオノギビジネスパートナーに吸収合併し、合弁の対象とする。合弁会社化を通じて間接業務を効率化するとともに、アクセンチュアのノウハウを活用して従業員の専門性を高める。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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