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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年8月10月)

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「ボックスゾゴ」など新薬7成分、18日薬価収載

中央社会保険医療協議会(中医協)総会は8月10日、BioMarin Pharmaceutical Japanの軟骨無形成症治療薬「ボックスゾゴ皮下注用」や大鵬薬品工業の消化管間質腫瘍治療薬「ジェセリ錠」など新薬7成分9品目の薬価収載を了承した。収載は18日付。昨年12月に特例承認されたMSDの新型コロナウイルス感染症治療薬「ラゲブリオカプセル」も薬価収載され、保険適用される。ピーク時の販売額は、ボックスゾゴが232億円、ラゲブリオが138億円を見込む。詳しくはトピックスで。

 

「リベルサス」費用対効果評価で薬価引き下げ

中医協総会は8月10日、ノボノルディスクファーマの経口GLP-1受容体作動薬「リベルサス錠」(一般名・セマグルチド)について、費用対効果評価の結果に基づいて薬価を引き下げることを決めた。引き下げ後の薬価は、3mg錠が139.60円(2.5%引き下げ)、7mg錠が325.70円(同)、14mg錠が488.50円(2.6%引き下げ)。新薬価は11月1日から適用される。

 

オミクロン対応ワクチン、モデルナも申請

モデルナ・ジャパンは8月10日、オミクロン株に対応した新型コロナウイルスワクチンを日本で申請したと発表した。起源株との2価ワクチンで、18歳以上への追加接種に使用する。オミクロン株に対するワクチンは、今月8日にファイザーも申請している。政府は10月にもオミクロン株に対応したワクチンの接種を開始する方針。

 

アッヴィ「リンヴォック」クローン病への適応拡大申請

アッヴィは8月10日、JAK阻害薬「リンヴォック」(ウパダシチニブ水和物)について、中等症から重症の活動期クローン病への適応拡大を申請したと発表した。申請の根拠となった国際共同臨床試験では、寛解導入療法は12週時点で、維持療法では52週時点で、いずれもプラセボと比較して有意に多くの患者が臨床的寛解と内視鏡的改善を達成した。同薬は2020年1月に関節リウマチ治療薬として日本で承認。21年5月に関節症性乾癬、8月にアトピー性皮膚炎、22年5月に強直性脊椎炎の適応追加の承認を取得している。

 

旭化成ファーマ「リクラスト」バッグ製剤が承認

旭化成ファーマは8月10日、骨粗鬆症治療薬「リクラスト点滴静注液」(ゾレドロン酸水和物)について、バッグ製剤の追加に関する承認を取得したと発表した。同薬はスイス・ノバルティスが創製した年1回投与のビスホスホネート製剤。従来はボトル製剤だったが、バッグ製剤は廃棄の容易さや使用時の簡便性が期待される。

 

小野薬品、ナレッジパレットとの共同研究拡大

小野薬品工業は8月10日、ナレッジパレット(川崎市)との共同研究を拡大すると発表した。両社は昨年11月に結んだ共同研究契約に基づき、大規模データとインフォマティクスを使って新たな創薬仮説を創出する可能性を検討してきた。今回の共同研究の拡大では、複数の化合物で処理したヒト細胞や、遺伝子機能阻害などの摂動を与えたヒト細胞で、遺伝子発現パターンの全体像をナレッジパレットの大規模トランスクリプトーム解析技術を使ってデータベース化。網羅的な細胞データを情報科学的アプローチで解析し、創薬標的となり得る分子メカニズムを明らかにする。

 

ペプチドリーム、米社との提携拡大…放射性医薬品開発で

ペプチドリームは8月9日、米レイズバイオとの放射性医薬品開発に関する提携を拡大すると発表した。ペプチド-放射性核種複合体(RI-PDC)の共同開発プログラムを新たに追加するため提携期間を延長するとともに、共同開発するRI-PDCについてペプチドリームが日本で開発・商業化できるオプション権を獲得する。両社は2020年8月、RI-PDCを放射性医薬品として創製・開発する戦略提携を結んだ。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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