中外「バビースモ」発売…眼科領域に参入
中外製薬は5月25日、加齢黄斑変性・糖尿病黄斑浮腫治療薬「バビースモ硝子体内注射液」(一般名・ファリシマブ)を発売したと発表した。中外にとっては初の眼科領域の製品となる。同薬は、血管内皮増殖因子-A(VEGF-A)とアンジオポエチン-2(Ang-2)を標的とするバイスペシフィック抗体。維持期では16週間隔の投与を実現した。薬価は6mg0.05mL1瓶16万3894円で、ピーク時の販売予測は320億円。中外は、眼科専門MRを置き、専門性の高い情報へのニーズに対応する。
ノバルティス、慢性骨髄性白血病治療薬「セムブリックス」発売
ノバルティスファーマは5月25日、慢性骨髄性白血病治療薬「セムブリックス錠」(アシミニブ塩酸塩)を発売したと発表した。STAMP阻害作用という従来のチロシンキナーゼ阻害薬とは異なる作用を持ち、前治療薬に抵抗性または不耐容の患者が対象となる。薬価は20mg1錠5564.50円、40mg1錠1万618.30円。ピーク時に39億円の販売を見込む。
アストラゼネカ Xa阻害薬中和剤「オンデキサ」を発売
アストラゼネカは5月25日、グループ会社のアレクシオンファーマが承認を取得した直接作用型第Xa因子阻害薬の中和剤「オンデキサ静注用」(アンデキサネット アルファ)の販売を開始したと発表した。ヒト血液凝固第Xa因子の改変デコイタンパク質で、第Xa因子阻害薬に結合して抗凝固作用を中和する。Xa阻害薬に対する中和剤は国内初。薬価は200mg1瓶33万8671円で、ピーク時の売上高予測は66億円。アレクシオンファーマが製造し、アストラゼネカが流通と販売、情報提供活動を担う。
大鵬、制吐薬「アロカリス」今月30日に発売
大鵬薬品工業は5月25日、同日付で薬価収載された制吐薬「アロカリス点滴静注」(ホスネツピタント塩化物塩酸塩)を今月30日に発売すると発表した。スイスのヘルシン・ヘルスケアから導入した選択的NK1受容体拮抗薬で、活性本体であるホスネツピタントのリン酸化プロドラッグ製剤。薬価は235mg10mL1瓶1万1276円で、ピーク時に41億円の売り上げを予測している。
サンド、アバスチンバイオシミラーを30日に発売
サンドは5月25日、抗がん剤「アバスチン」のバイオシミラー「ベバシズマブBS点滴静注『日医工』」を今月30日に発売すると発表した。同薬はスペインのマブサイエンスが開発したもので、日医工はマブサイエンスと国内での独占販売契約を締結。今年3月、サンドに販売権を許諾する契約を結んだ。サンドは同薬の発売にあたり、4月1日付で専門組織「オンコロジーバイオ事業部」を新設した。
ラクオリア、ソシウムと共同研究…保有化合物の適応探索
ラクオリア創薬は5月25日、ソシウム(東京都中央区)と共同研究契約を結んだと発表した。ソシウムの疾患データベースとAI(人工知能)創薬プラットフォームを活用し、ラクオリアが保有する化合物の難病や希少疾患への適応可能性を探索する。ラクオリアはソシウムに研究費を支払い、得られた成果と知的財産権に関する独占的な権利を保有する。