
厚生労働省は2月15日、6月の薬価収載に向けて製薬各社が申請していた後発医薬品を承認した。初めて後発品が承認されたのは、大塚製薬の利尿薬「サムスカ」や帝人ファーマの痛風・高尿酸血症治療薬「フェブリク」、ブリストル・マイヤーズスクイブの抗がん剤「スプリセル」、武田薬品工業の高脂血症治療薬「ロトリガ」など。フェブリクやロトリガなどにはオーソライズド・ジェネリック(AG)が承認された。
今回、後発品が初めて承認されたのは、
▽利尿薬「サムスカ」(一般名・トルバプタン、大塚製薬)
▽痛風・高尿酸血症治療薬「フェブリク」(フェブキソスタット水和物、帝人ファーマ)
▽抗がん剤「スプリセル」(ダサチニブ、ブリストル・マイヤーズスクイブ)
▽骨髄異形成症候群治療薬「ビダーザ」(アザシチジン、日本新薬)
▽高脂血症治療薬「ロトリガ」(オメガ-3脂肪酸エチル、武田薬品工業)
▽カルニチン欠乏症治療薬「エルカルチンFF」(レボカルニチン、大塚)
▽抗がん剤「トレアキシン」(ベンダムスチン塩酸塩水和物、シンバイオ製薬)
▽不眠症治療薬「ロゼレム」(ラメルテオン、武田)
▽更年期障害・卵巣欠落症状・骨粗鬆症治療薬「ジュリナ」(エストラジオール、バイエル薬品)
▽月経困難症治療薬「ヤーズ配合錠」(ドロスピレノン/エチニルエストラジオール、バイエル)
――など。
第一三共エスファはフェブリクのAGの承認を取得。武田テバファーマは、ロトリガとロゼレムのAGの承認を取得した。ロゼレムやジュリナ、ヤーズ配合錠は1社のみの承認取得となった。
沢井製薬は、骨粗鬆症治療薬「テリボン」(テリパラチド酢酸塩、旭化成ファーマ)の後発品の承認を取得。テリボンをめぐっては、旭化成ファーマ子会社の旭化成シンメッドが2019年2月にAGの承認を取得しているが、販売はされていない。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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