厚生労働省は12月9日、後発医薬品の薬価追補収載を官報告示した。初めて後発品が収載されるのは、抗てんかん薬「イーケプラ」(一般名・レベチラセタム)や抗がん剤「ベルケイド」(ボルテゾミブ)、抗アレルギー点眼薬「パタノール」(オロパタジン塩酸塩)など8成分(剤形区分違いを含む)。10日付で収載される。
今回、初めて後発品が収載されるのは、
▽抗てんかん薬「イーケプラ錠/同ドライシロップ」(一般名・レベチラセタム、製造販売元・ユーシービージャパン)
▽同「イーケプラ点滴静注」(レベチラセタム、ユーシービージャパン)
▽肺動脈性肺高血圧症治療薬「ヴォリブリス錠」(アンブリセンタン、グラクソ・スミスクライン)
▽不整脈治療薬「ソタコール錠」(ソタロール塩酸塩、サンドファーマ)
▽関節リウマチ治療薬「ケアラム錠」(イグラチモド、エーザイ)
▽抗がん剤「ベルケイド注射用」(ボルテゾミブ、ヤンセンファーマ)
▽制吐薬「プロイメンド点滴静注用」(ホスアプレピタントメグルミン、小野薬品工業)
▽抗アレルギー点眼薬「パタノール点眼液」(オロパタジン塩酸塩、ノバルティスファーマ)
――の8成分(剤形区分違いを含む)。
収載企業が10社を超えるのは、いずれも12社が参入するイーケプラ錠/ドライシロップとパタノールの2成分。イーケプラの注射薬には3社が参入する。ベルケイドには6社、ヴォリブリスには2社の後発品が収載され、ソタコール、ケアラム、プロイメンドは1社のみの参入となる。ベルケイドには第一三共エスファが、パタノールにはサンドが、それぞれオーソライズド・ジェネリック(AG)を投入する。
イーケプラ内用薬の後発品をめぐっては、沢井製薬や共和薬品工業が安定供給の確保を理由に発売を延期することを明らかにしている。ニプロと辰巳化学も承認を取得していたが、「安定供給に支障をきたす可能性がある」として収載と発売を見送った。ドライシロップとOD錠の承認を取得した陽進堂も既収載品の出荷調整解除を優先し、OD錠の発売を中止した。