田辺三菱「ウルソ」原薬製造事業をイタリア企業に譲渡
田辺三菱製薬は、肝・胆・消化機能改善薬「ウルソ」(一般名・ウルソデオキシコール酸)の原薬製造事業を、イタリアのICEグループ・カンパニーズに譲渡すると発表した。ウルソの原薬は、田辺三菱が土地・建物・設備を保有するエーピーアイコーポレーションのいわき工場で生産しているが、後発医薬品の影響などでシェアが低迷しており、コスト構造の改善が急務となっていた。ICEはウルソデオキシコール酸の原材料調達から製造までを手掛ける企業で、同社からの申し入れを受け、いわき工場を譲渡することで合意した。ICEは同工場でウルソデオキシコール酸の受託生産を行い、田辺三菱に供給する。譲渡は来年5月2日に行われる予定。
Meiji、抗がん剤「ハイヤスタ」を発売
MeijiSeikaファルマは10月20日、抗がん剤「ハイヤスタ錠」(ツシジノスタット)を発売したと発表した。適応は「再発・難治性の成人T細胞白血病リンパ腫」で、今年8月に薬価収載されていた。同薬は、エピジェネティックな作用を持つイムノモジュレーターで、米フヤバイオ・インターナショナルが開発。Meijiは日本での独占的販売権とアジア7カ国での独占的開発・販売権を持つ。薬価は10mg1錠2万30.50円で、ピーク時に2.9億円の売り上げを見込んでいる。
小野「オプジーボ」胃がんに対する化学療法との併用療法が台湾で承認
小野薬品工業は10月20日、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」(ニボルマブ)について、胃がんと胃食道接合部がん・食道腺がんに対する化学療法との併用療法への適応拡大が台湾で承認されたと発表した。PD-L1の発現率に関わらず、HER2の過剰発現を伴わない患者が対象となる。