
アステラス、ロキサデュスタットが欧州で承認
アステラス製薬は8月20日、米ファイブロジェンと共同開発している腎性貧血治療薬ロキサデュスタット(製品名・EVRENZO)が欧州で承認されたと発表した。適応は「成人の慢性腎臓病に伴う症候性貧血」。欧州では初のHIF-PH阻害薬となる。欧州承認のマイルストンとして、アステラスはファイブロジェンに1億2000万ドル(約130億円)を支払うほか、欧州での売り上げに応じたロイヤリティを支払う。日本では2019年11月から販売されている。
小野薬品「ビラフトビ」韓国で承認取得
小野薬品工業は8月20日、BRAF阻害薬「ビラフトビ」(一般名・エンコラフェニブ)が韓国で承認を取得したと発表した。適応は、BRAFV600E変異を有する進行・再発の結腸・直腸がんに対する抗EGFR抗体セツキシマブとの併用療法。同薬は米アレイ・バイオファーマが創製した薬剤で、小野は日本と韓国での開発・商業化権を持っている。日本では、がん化学療法後に増悪したBRAF遺伝子変異を有する治癒切除不能な結腸・直腸がんを対象に、MEK阻害薬「メクトビ」(ビニメチニブ)とセツキシマブとの3剤併用療法、セツキシマブとの2剤併用療法が承認。治療歴のない患者を対象とした3剤併用療法の臨床第2相(P2)試験も行われている。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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