日医工 カモスタットの開発中止…コロナ対象のP2で有効性示せず
日医工は7月5日、新型コロナウイルス感染症を対象としたタンパク分解酵素阻害薬カモスタットメシル酸塩の開発を中止すると発表した。米子会社セージェントがハイリスクの外来患者を対象に行った臨床第2相(P2)試験で、主要評価項目(入院率と死亡率の低下)を達成できなかった。
ノバルティス ITP患者を支援、2つのデジタルサービスを開始
ノバルティスファーマは7月5日、慢性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の患者とその家族を支援する2つのデジタルサービスの提供を始めたと発表した。ITPに関する相談に医師が監修した回答を提供するチャットボットと、症状を記録して医師と共有できるPHRサービスで、前者ではメディカルノートと、後者ではWelbyと協業している。
サスメドと国がん、がん患者の便秘症治療で共同研究
サスメドは7月5日、国立がん研究センター東病院と、オピオイド誘発性便秘症を含む便秘症治療の最適化に向けた共同研究を開始したと発表した。オピオイド鎮痛薬による進行がんの疼痛治療では約4割の患者が便秘症を発症する。便秘症に対する新薬開発は進んでいるが、がん緩和ケアでの活用検討は十分に進んでいないという。両者は、ICTを活用してがん患者の症状を適切に把握するとともに、便秘症状に対する治療選択のアルゴリズム構築の可能性を検討する。
DWTIとメドレックス リドカインテープ剤、米FDAからCRLを受領
デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI)とメドレックスは7月5日、米国で申請していた帯状疱疹後神経疼痛治療薬「MRX-5LBT/ DW-5LBT」(リドカインテープ剤)について、米食品医薬品局(FDA)から審査完了報告通知(CRL)を受け取ったと発表した。両社はCRLの内容を精査しており、FDAと協議して指摘事項に対応するとしている。今年後半の承認見通しに変更はないという。