科研「クレナフィン」スペイン・アルミラルに欧州での権利供与
科研製薬は7月1日、自社創製の爪白癬治療薬「クレナフィン」(一般名・エフィナコナゾール)について、欧州での独占的開発・販売権をスペイン・アルミラルに供与する契約を結んだと発表した。科研は契約の対価として、アルミラルから契約一時金とマイルストン、販売額に応じたロイヤリティを受け取る。クレナフィンは日本で14年に発売。米国やカナダ、韓国などでは「Jublia」の製品名で販売されている。
ブリストル、セルジーンとの統合完了
ブリストル・マイヤーズスクイブは7月1日、セルジーンとの統合が完了したと発表した。両社は昨年7月に営業拠点を統廃合し、共同でセルジーン製品の情報提供・収集を行ってきたが、統合によって全製品の製造販売元がブリストルとなった。ブリストルは「業務効率や財政基盤、生産性が向上し、より多くの経営資源をサイエンスとイノベーションの追求に向けることができる」としている。
田辺三菱 米国でALS治療薬「エクサヴァン」を発売
田辺三菱製薬は7月1日、米子会社のミツビシ タナベ ファーマ アメリカが、筋萎縮速索硬化症(ALS)治療薬「エクサヴァン」(リルゾール)の販売を始めたと発表した。同薬は米アクエスティブ・セラピューティクスが開発した経口フィルム製剤で、米国では19年11月に承認。田辺三菱のALS治療薬「ラジカヴァ」との併用も可能という。田辺三菱は今年1月にアクエスティブと米国でのライセンス契約を結んでいた。
沢井 添付文書の同梱廃止を示すピクトグラムを開発
沢井製薬は7月1日、製品への添付文書の同梱が今年8月に廃止されることに伴い、添付文書を同梱していないことを示すために個装箱に表示するピクトグラムを開発したと発表した。自社製品に使用するほか、希望する他の製薬企業にも無償提供するとしており、受付窓口を設置した。
エーザイのFGFR阻害薬「E7090」先駆け指定取り消し
厚生労働省は6月30日の薬事・食品衛生審議会薬事分科会に、FGFR阻害薬「E7090」(エーザイ)の先駆け審査指定制度対象品目の指定を取り消したことを報告した。同薬は、FGFR2融合遺伝子を有する切除不能な胆道がんの適応で先駆け指定を受けていたが、今年3月、同一作用機序の「ペマジール」(ペミガチニブ)が承認され、指定要件を満たさなくなった。
平安塩野義、平安健康とRWD収集・解析研究で業務提携
塩野義製薬は6月30日、中国平安保険との合弁会社である平安塩野義有限公司(上海)が、リアルワールドデータ(RWD)の収集・解析研究で平安健康医療科技有限公司(上海)と業務提携を結んだと発表した。研究では、平安塩野義が販売する治療薬や平安健康のオンライン医療プラットフォームを活用。同意が得られた患者にウェアラブルデバイスとスマートフォンアプリを提供し、患者の服薬履歴や睡眠、活動量、精神状態、認知機能などをモニタリングする。
アプリ開発やデータ収集・管理は平安健康が行い、平安塩野義は服薬アドヒアランスの向上やRWDを活用した併存疾患の早期発見、治療法の提供などを目指す。まずは代謝性疾患を対象にデジタル基盤を構築し、認知症やうつ病などに広げていく。
ムンディファーマ 新社長に元ブリストル執行役員の辻和美氏
ムンディファーマは7月1日、辻和美氏が代表取締役社長に就任したと発表した。辻氏は日本イーライリリーでMRとしてキャリアをスタートし、MBA取得後、ファイザーでマーケティングリードや部門長を歴任。2015年からはブリストル・マイヤーズスクイブで執行役員を務めた。
武田 ゴーシェ病の相談サービスを開始…小児科オンラインと連携
武田薬品工業は6月30日、ゴーシェ病について小児科医に相談できるサービスを始めたと発表した。武田の疾患啓発サイト「ゴーシェテラス」内にKids Publicが運営する「小児科オンライン」への導線を設置。ゴーシェテラスを訪問した人が、小児科オンラインを通じて症状などについて相談できるようにした。
大鵬 がんの社会課題解決を支援、プロジェクトを開始
大鵬薬品工業は7月1日、がんをめぐる社会課題解決に取り組む団体・個人を支援するプロジェクトを始めると発表した。クラウドファンディングを活用して社会課題の解決に取り組む団体・個人を募集し、目標金額を達成した場合、大鵬薬品から目標金額と同額のマッチングギフトを提供する。募集期間は7月1日から今年9月30日。