スズケン インスメッドから「アリケイス」の製造と流通を受託
スズケンは5月17日、子会社エス・ディ・コラボが、インスメッドが近く日本で発売する肺非結核性抗酸菌症治療薬「アリケイス」(一般名・アミカシン硫酸塩)と専用ネブライザについて、国内での製造業務とメーカー物流・卸流通を受託することで合意したと発表した。アリケイスは今年3月に承認。今月19日に薬価収載される予定で、薬価は590mg8.4mL1瓶4万2408.40円。ピーク時に177億円の売り上げを見込む。
武田 富士通、国がんと卵巣がん患者のペイシェントジャーニー分析で共同研究
武田薬品工業は5月17日、富士通、国立がん研究センターと、卵巣がん患者のペイシェントジャーニーの分析・可視化に関する共同研究契約を結んだと発表した。国がん東病院が電子カルテシステム上に蓄積した約700人分のリアルワールドデータ(診療データ、診療報酬データ)を分析・可視化し、卵巣がんの個別化治療の質と治療結果の向上に役立つ臨床課題の抽出を目指す。富士通はICTを使った診療データの分析支援を、武田は分析対象データの選定や分析計画の立案を担う。研究期間は来年4月30日まで。
ファイザー、新型コロナワクチン5000万回分追加供給で最終合意
ファイザーは5月14日、新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」について、約5000万回分を日本に追加供給することで政府と最終合意書を締結したと発表した。追加分は今年7~9月に供給される予定。ファイザーと日本政府は今年1月、年内に1億4400万回分を供給する契約を結んでおり、追加分を合わせると約1億9000万回分余りが日本に供給されることになる。
帝人ファーマ メルシーと資本業務提携…デジタルサービスを強化
帝人ファーマは5月17日、特定保健指導や健康経営のサポートを手掛けるベンチャー企業のメルシーと資本業務提携を結んだと発表した。提携で両社は、生活習慣病の管理プログラムを共同で策定するほか、企業向けの栄養管理指導サービスを医療機関に展開。医療・介護多職種連携情報共有システム「バイタルリンク」など、帝人ファーマのデジタルサービスと連携し、地域包括ケアシステム事業を強化する。両社はオープンイノベーション活動の一環で2018年に共同研究を開始。協働案の検討や実証実験を進めてきた。
エリクサジェン、湘南アイパークでmRNA治験薬のCDMO事業開始
ヒトiPS細胞関連製品を手掛ける米エリクサジェン・サイエンティフィックは5月17日、mRNA治験薬の開発・製造受託事業(CDMO事業)を開始するため、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)に入居すると発表した。cGMP準拠の製造受託施設を開設し、今夏に研究用mRNAの製造事業を、今冬にmRNA治験薬の製造と核酸医薬品などの製剤化の事業を開始する予定。アジア・パシフィック地域では初の製造受託施設となる見込み。
アストラゼネカ 東京支社を田町に移転
アストラゼネカは5月17日、東京支社を東京都港区の複合ビジネス拠点「msb Tamachi(ムスブ田町)」内に移転したと発表した。同社は従業員に可能な限り在宅勤務を行うことを推奨しているが、活動制限の解除後は、新東京オフィスを活用できるようにする。新住所は、東京都港区芝浦3-1-1 田町ステーションタワーN 34/35F。
FRONTEO ライフサイエンスAI事業を拡充
FRONTEOは5月17日、ライフサイエンスAI事業を拡大し、AI医療機器・ソフトウェアの開発を行う「メディカルデバイス領域」と、医療・創薬領域のデジタルトランスフォーメーションを支援する「メディカルインテリジェンス領域」の2つを重点戦略領域とすると発表した。メディカルデバイス領域では、開発中の会話型認知症診断支援AIシステムや、販売中の転倒転落予測システム「Coroban」などに加え、さらなる新製品の研究・開発を進める。
参天 女性役員比率の向上を目指す「30% Club Japan」に加盟
参天製薬は5月17日、女性役員比率の向上を目指す「30% Club Japan」に加盟し、女性のエンパワーメント原則(WEPs)に基づいて行動するステートメントに署名したと発表した。「30% Club」は世界的なキャンペーンで、日本では2030年をめどにTOPIX100の女性役員割合を30%に引き上げる目標を掲げている。