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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2021年5月14日)

更新日

 

エーザイ、希少がん・難治性がんの治療薬創出で国がんと共同研究

エーザイと国立がん研究センターは5月14日、国がんのPDXライブラリーとがんゲノムデータを用いて希少がん・難治性がんの治療薬創出を目指す共同研究を始めたと発表した。非臨床研究での効果予測を高精度化・効率化し、エーザイが保有する新規抗がん剤候補の開発を加速する。プロジェクトは、日本医療研究開発機構(AMED)の医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)の支援を受けて行う。

 

東和、2023年度に売上高2000億円…新中計を発表

東和薬品は5月14日、2021~23年度の中期経営計画を発表した。海外事業の拡大や後発医薬品以外の健康関連事業への展開などを通じ、期間中に売上高2000億円(20年度は1549億円)、営業利益は3年間累計で570億円以上を目指す。

 

大正製薬HD、株式交換でビオフェルミン製薬を完全子会社化

大正製薬ホールディングス(HD)は5月14日、子会社のビオフェルミン製薬を株式交換で完全子会社化すると発表した。ビオフェルミン株式1株に対し、大正製薬HD株式0.5株を割り当てる。株式交換は7月30日に行い、ビオフェルミン株は同月28日付で上場廃止となる。大正製薬HDは2008年にTOB(株式公開買い付け)でビオフェルミン株の56.93%を取得。ビオフェルミンのブランドとノウハウを活用し、事業を強化する。

 

沢井、品質管理に関する情報をHPで公開

沢井製薬は5月14日、同社サイトに品質管理に関する情報を開示するページを設けたと発表した。薬事業務責任役員や総括製造販売責任者らに関する情報や、承認書の点検計画とその進捗状況、製造所の監督状況といった情報を掲載している。

 

大日本住友 AI創薬の化合物、2つ目の臨床試験入り

AI創薬を手掛ける英エクセンティアは5月13日、AIを使って大日本住友製薬と共同開発した化合物が臨床試験を開始したと発表した。5-HT2A受容体にはアンタゴニスト、5-HT1A受容体にはアゴニストとして作用する「DSP-0038」で、アルツハイマー病に伴う精神病症状を対象に米国で臨床第1相(P1)試験を開始した。両社がAIを活用して創製した化合物が臨床試験に入るのは2つ目。

 

カイオム、抗セマフォリン3A抗体のライセンス契約終了

カイオム・バイオサイエンスは5月14日、2018年にカナダのセマセラと締結していた抗セマフォリン3A抗体の共同開発ライセンス・独占的オプション契約を終了すると発表した。セマセラは糖尿病合併症の治療薬・診断薬の開発を目指して同抗体の評価を行ってきたが、評価にまだ時間がかかるとの見通しが示され、カイオム独自の研究開発や事業開発の機会を確保するため、契約を終了することとした。

 

アルフレッサ、ロボット技術のベンチャーと資本業務提携

ロボット技術を開発するドーナッツロボティクス(東京・南青山)は5月14日、アルフレッサと資本業務提携を結んだと発表した。ドーナッツロボティクスは、見守りなどに活用できる機能拡張型スマートロボットや、翻訳機能を持つスマートマスクを開発。両社は今後、ワーキンググループを立ち上げ、ロボット技術とデジタル技術を活用した医療分野の課題解決を目指す。

 

決算

大正製薬ホールディングス(2021年3月期、5月14日発表)

売上高2819億8000万円(前期比2.3%減)、営業利益199億6500万円(5.5%減)。海外が好調だったセルフメディケーション事業は伸びたが、医療用医薬品は薬価改定や後発医薬品の影響に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による受診抑制があり、前期比19.1%減と振るわなかった。22年3月期の業績予想は、売上高2690億円(4.6%減)、営業利益145億円(27.4%減)。骨粗鬆症治療薬「エディロール」の販売提携終了の影響もあり、医療用医薬品は32.1%減と落ち込む。

 

日医工(2021年3月期、5月14日発表)

売上収益1882億1800万円(前期比1.0%減)、営業利益1億700万円(96.3%減)。減損損失やバイオシミラーの原薬在庫評価損、自主回収費用を計上したことで大幅な減益となった。最終損益は41億7900万円の赤字。22年3月期の業績予想は、売上収益1950億円(3.6%増)、コア営業利益25億円(155.8%)。

 

東和薬品(2021年3月期、5月14日発表)

売上高1549億円(前期比40.3%増)、199億2300万円(23.4%増)。薬価改定や新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたものの、国内の新製品の販売が順調に推移。昨年買収したスペイン企業が通期で寄与し、大幅な増収増益となった。22年3月期は、1650億円(6.5%増)、営業利益174億円(12.7%減)を見込む。

 

日本新薬(2021年3月期、5月14日発表)

売上高1218億8500万円(前期比4.5%増)、営業利益261億3400万円(20.6%増)。自社創製の肺動脈性肺高血圧症治療薬「ウプトラビ」のロイヤリティ収入や国内新製品の売り上げが拡大。増収と原価率の改善が利益を押し上げた。昨年、日本と米国で発売したデュシェンヌ型筋ジストロフィーに対する核酸医薬「ビルテプソ」の売上高は23億8700万円。22年3月期は、売上高1350億円(10.8%増)、営業利益280億円(7.1%増)を予想している。

 

持田製薬(2021年3月期、5月14日発表)

売上高1029億9500万円(前期比1.2%増)、営業利益120億300万円(36.3%増)。潰瘍性大腸炎治療薬「リアルダ」などが好調で、新型コロナウイルス感染拡大による費用減により大幅な増益となった。22年3月期の業績予想は、売上高1015億円(1.5%減)、営業利益80億円(33.4%減)。

 

日本ケミファ(2021年3月期、5月14日発表)

売上高315億4100万円(前期比0.7%減)、営業利益5億6400万円(54.8%増)。昨年発売した後発医薬品の新製品などが収益貢献したほか、構造改革や経費節減によるコスト改善で大幅な増益となった。22年3月期の業績予想は、売上高310億円、営業益3億5000万円。

 

ヤクルト本社(2021年3月期、5月14日発表)

医薬品製造販売事業の売上高は181億2300万円(前期比7.9%減)、営業利益1億9100万円(前期は8億1100万円の赤字)。薬価改定や後発医薬品浸透の影響で、抗がん剤「エルプラット」などの主要製品が落ち込んだ。22年3月期は、同事業で売上高160億円(11.7%減)、営業利益11億円(474.9%増)を見込む。

 

わかもと製薬(2021年3月期、5月14日発表)

売上高88億9500万円(前期比18.5%減)、営業損益7億5400万円の赤字(前期は9億9600万円の赤字)。薬価改定や後発医薬品の浸透に加え、新型コロナウイルスの影響でヘルスケア事業が落ち込んだ。22年3月期の業績予想は、売上高91億円、営業利益6000万円。

 

アルフレッサホールディングス(2021年3月期、5月14日発表)

売上高2兆6031億6900万円(前期比3.5%減)、営業利益206億7200万円(56.6%減)。本業の医療用医薬品等卸売事業の売上高は2兆2906億2400万円(3.6%減)、営業利益は183億800万円(56.1%減)。薬価改定や新型コロナウイルスによる市場のマイナス成長と価格競争の激化が響いた。22年3月期は、売上高2兆5050億円、営業利益283億円を見込んでいる。

 

東邦ホールディングス(2021年3月期、5月14日発表)

売上高1兆2102億7400万円(前期比4.2%減)、営業利益43億300万円(75.5%減)。医薬品卸売事業は、売上高1兆1622億5600万円(4.3%減)、営業利益39億7000万円(78.0%減)だった。卸間の価格競争や、新型コロナウイルスによる受診抑制が響いた。22年3月期の業績予想は「未定」。新型コロナウイルスの影響を現時点で判断することが困難としている。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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