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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2021年4月5日)

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アステラスとトーアエイヨー、来年3月末で販売提携終了へ

アステラス製薬は4月5日、トーアエイヨーとの販売提携を来年3月31日で終了すると発表した。虚血性心疾患治療薬「フランドル錠/テープ」や経皮吸収型β1遮断薬「ビソノテープ」など、トーアエイヨーがアステラスに販売委託している全18製品について、来年4月1日以降はトーアエイヨーが単独で販売と情報提供活動を行う。これまではアステラスが販売を行ってきたが、両社で協議して提携終了を決めた。提携終了について、アステラスは「経営資源配分の最適化の一環」とし、トーアエイヨーは「循環器領域のスペシャリティファーマとして、自社販売体制の構築が必要と判断した」としている。

 

第一三共が新中計、25年度に売上高1兆6000億円目標

第一三共は4月5日、2021~25年度の5カ年の中期経営計画を策定したと発表した。抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」を含む3つのADCの価値最大化に取り組み、25年度にがん領域で売上収益6000億円以上を目指す。このほか、▽「リクシアナ」など既存事業・製品の利益成長▽次の成長の柱となる製品・モダリティの選定▽患者中心の考え方の推進――などを戦略に掲げ、戦略基盤としてDXを推進する。最終年度の数値目標は、売上収益1兆6000億円、研究開発費控除前営業利益率40%。

 

武田など コロナ向け免疫グロブリンの開発を断念

武田薬品工業は4月2日、開発中の新型コロナウイルス感染症に対する高度免疫グロブリン製剤「CoVIg-19」について、米国立アレルギー・感染症研究所主導で行われた臨床第3相(P3)試験で有効性の評価項目を達成できなかったと発表した。試験では、レムデシビルを含む標準治療に追加投与した場合に疾患進行のリスクを低減できるかどうかを評価。結果は近く公表される。武田は、血漿分画製剤を手掛ける海外の製薬企業とともに「CoVIg-19プラズマ・アライアンス」を結成し、CoVIg-19を共同開発してきた。試験結果を受け、CoVIg-19アライアンスの取り組みは終了する。

 

ヴィアトリス 東京都港区に本社設立、グループ本社機能を統合

ヴィアトリスグループは4月5日、4月1日付で東京都港区に本社を設立したと発表した。同社は昨年11月の発足以来、グループの本社機能の統合を進めてきており、統合でビジネスの効率性を高める狙い。本社の住所は、東京都港区虎ノ門 5-11-2 オランダヒルズ森タワー。

 

キュライオとPFN、創薬共同研究を開始

キュライオは4月5日、プリファードネットワークス(PFN)と創薬共同研究を始めたと発表した。クライオ電子顕微鏡を使ったキュライオの構造解析技術と、深層学習によるPFNの分子設計技術をかけ合わせ、構造ベース創薬を高速化・高精度化。これまで創薬が難しいとされてきた標的などに対する新薬の創出を目指す。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
アステラス製薬
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