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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年6月15日)

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あすか「チラーヂンS静注液」を29日に発売

あすか製薬は6月15日、甲状腺ホルモン剤「チラーヂンS」(一般名・レボチロキシンナトリウム水和物)の新剤形となる「チラーヂンS静注液」を29日に発売すると発表した。静注液の適応は▽粘液水腫性昏睡▽甲状腺機能低下症(レボチロキシンナトリウム経口製剤による治療が適さない場合に限る)――で、薬価は200μg1管2万211円。

 

オンコリス「OBP-601」神経領域対象に米社に導出

オンコリスバイオファーマは6月15日、核酸系逆転写酵素阻害薬「OBP-601」(センサブジン)について、神経領域を対象に米トランスポゾン・セラピューティクスに導出すると発表した。16日付でライセンス契約を結ぶ。同薬はこれまで抗HIV薬として開発されてきたが、米ブラウン大の研究で筋萎縮性側索硬化症やアルツハイマー病といった神経変性疾患の治療薬に応用できる可能性が示唆された。今後、トランスポゾンが承認取得を目指し臨床試験を行う。オンコリスが受け取る契約一時金とマイルストンは合わせて3億ドル(約330億円)。発売後は売り上げに応じたロイヤリティを受け取る。

 

大鵬薬品「アロキシ」小児用法・用量を申請

大鵬薬品工業は6月15日、5-HT3受容体拮抗型制吐薬「アロキシ」(パロノセトロン塩酸塩)について、小児に対する用法・用量追加を申請したと発表した。同薬はスイス・ヘルシンが創製したがん化学療法後の悪心・嘔吐の予防薬で、日本では2010年から販売されている。

 

田辺三菱「MT-7117」、赤芽球性プロトポルフィリン症などでP3開始

田辺三菱製薬は6月15日、米子会社が開発する選択的メラノコルチン1受容体作動薬「MT-7117」(darsimelagon)について、赤芽球性プロトポルフィリン症とX連鎖性プロトポルフィリン症を対象に国際共同第3相(P3)臨床試験を開始したと発表した。光線過敏症(日光暴露による激しい疼痛を含む)の既往を有する成人・青年期の患者が対象。

 

シオノギファーマなど、PLGAナノ粒子を使った医薬品製剤開発で提携

シオノギファーマは6月12日、粉体技術を手掛けるホソカワミクロン(大阪市枚方市)、専門商社の野村事務所(東京都港区)と、新たなドラッグ・デリバリー・システムを使った製剤開発と治験薬・商用製造で提携したと発表した。ホソカワミクロンの持つPLGA(ポリ乳酸・グリコール酸共重合体)ナノ粒子製造技術を活用し、シオノギファーマが研究用の処方開発から治験薬・商用製造までをサポートするプラットフォームを構築。野村事務所が営業窓口となり開発・製造を受託する。

 

日本製薬「献血グロベニン-I静注用」適応拡大が承認

日本製薬は6月12日、血漿分画製剤「献血グロベニン-I静注用」について、10日付けで「血清IgG2値の低下を伴う、肺炎球菌またはインフルエンザ菌を起炎菌とする急性中耳炎、急性気管支炎または肺炎の発症抑制」への適応拡大と用法・用量追加が承認されたと発表した。同時に、承認されている全ての適応で、投与速度の変更も承認された。

 

武田、三菱商事子会社と湘南アイパーク運営で協業

武田薬品工業は6月12日、三菱商事子会社の三菱商事・ユービーエス・リアルティと、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)の運営で包括的に協業することで合意したと発表した。両社は今後、三菱商事の専門部局の支援を受けながら▽国内外の企業・アカデミア・ベンチャーキャピタルなどの誘致、環境整備▽湘南アイパークの運営・管理▽エリア開発・街づくり、地域との関係構築――などに取り組む。

 

日立化成 横浜サイトが再生医療等製品製造業許可を取得

日立化成は6月12日、横浜サイト(神奈川県横浜市)が再生医療等製品製造業許可を取得したと発表した。横浜サイトは、17年に買収した米受託製造大手の技術やノウハウをもとに、再生医療等製品の製法開発・受託製造施設として18年から稼働。同社は現在、横浜サイトを含め世界5カ所(米国3カ所、ドイツ1カ所)で再生医療等製品の受託製造事業を展開している。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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